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MyFunnyValentine 第5話

 
 
 第5話 
 



 
 チャイムが鳴った。
 
 ミナコは廊下を出て、よそ見もせず待ち合わせ場所へ向かった。誰かに、琉夏に、声を掛けられる前に辿り着きたかった。掃除当番だったような気もしたが、ホームルームが終わったかどうか位で教室を飛び出してきたので、そうだったとしても今更どうにもならない。

 待ち人は先に来ていた。 
 現れたミナコを見ると、眉を顰めて無言で前を歩き出した。ミナコもそれについて歩く。

 暫く歩いたところで先に口を開いたのは、琥一だった。

 「ルカは、ほんとにいいのか。」

 「え。」

 「最近、毎日一緒に帰ってたろうが。お前を学校で探してっかもしんねえぞ。」

 「・・・。」

 (イライラする・・・。)

 ミナコは琥一のその言葉に、ただ憤りだけを感じた。なぜココで琉夏の名前を出すのかと苛立つ理由が、琉夏とセットにされている悲しさでは無く、琉夏を優先する琥一の遠慮にあると屋上での一件で判ったから、益々舌打ちでもしそうになる。

 今日は琉夏はバイトの日だった。そんな単純な答えを返すのすらイヤで、ミナコは黙っていた。

 答えないミナコを咎めもせず、琥一もただ黙って歩き続けた。

 
 
 ウエストビーチに着くと、着替えて来るから待ってろと言い残して、琥一が階段を上がっていった。
 ミナコは少しだけ間をおいて、足音を立てないように気を付けながら後を追った。
 
 「コウ。」

 「ぅわあっ!」

 シャツを脱いで、ベルトを外したトコロだった琥一が、突然目の前に現れたミナコに驚いて後ずさった。

 琥一は本気で驚いたようで、後ずさった時にすぐ後ろにあるベッドに座り込んだ。

 その様子がまるで、羽根がうまく動かず飛び立てない小鳥のようで、ミナコの頭の奥に愉悦が沸く。何故だか判らない。何かが楽しい。気持ちが昂ぶる。そうミナコは捉えた。

 「ばっ、な、待ってろって言っただろうが。」

 焦る琥一に、ミナコはニッコリと笑って言った。

 「ううん。コウ、今脱いでて丁度いいんだもん、待たないよ。」

 「あ? てめ何言って・・・っておい!」

 いきなり自分の制服のスカートを足元に落としたミナコに、琥一が驚いて声を上げる。驚き過ぎて動きの止った琥一めがけ、ミナコは勢い良く、予め幾つか外しておいて、残っていたボタンを引き千切るように脱いだブラウスを放り投げた。

 「わっ。おい、な、にしやがるっ。」

 焦った男など、簡単だ、ここまでは。ここからが―――――。


 ミナコは、自分がウエストビーチに来た瞬間から今までのほんの数分のこの間が、思い通りに進んだ事に勢いを貰う。
 琥一が逃げ出せない程目の前のミナコに呆気に取られ、その隙に自分が服を脱ぐという算段通りである事にほくそ笑む。

 慣れたのだ。裸の女を目の前にした男の理性の無さに。
 狼狽しながら欲情する。その匂いに気付ける程に、琉夏に抱かれた。

 投げ付けられたブラウスを手で払いのけるのに必死になる琥一に、ミナコは飛びついた。
 あの大きな体を女の自分が押し倒すには、ケンカのつもりで飛び掛らねばならない。

 「うわっ、バカ!・・・っ!!」

 倒れ込んだ琥一にすかさずキスをする。今のミナコにとって、張り倒されるかもしれない恐れなどどうでも良かった。
 
 
 どうして琥一はこっちを見てくれない? 本気で自分に興味がないのか。違う、そうじゃない。さっき解った。解ってしまった。

 じゃあ何か。琉夏に遠慮しているだけなのか。

 そうだ。
 
 そうに違いないと、さっきぼんやりと爪を眺めながら確信した。
 繰り返し繰り返し浮かぶ色々な可能性と絶望を拾い集めて構築してまた粉砕して。それを繰り返して、ミナコは小さくて確実な事象を繋げて答えを出したのだ。

 琥一は、琉夏に遠慮しているのだ。きっと、彼は自分を女として見ていない訳ではない。
 チョコレートの一件、琉夏に突然乱暴を働かれた一件、ひとつずつ思い返し、記憶を攫い、まさかそんなと卑下する感情的な部分を殺して一番信憑性の高い可能性。

 そしてきっと、それを琉夏も知っている。だから琉夏はあんなに琥一と鉢合わせすると挑戦的だったのだ。琉夏は知っていたのだ。自分が琥一に惚れている事では無くて、きっと、琥一が・・・。

 まとまれば何と言う事の無い簡単な、呆気ないパズルのこたえ。
 惚れた腫れたで、単に目が眩んで複雑に考え過ぎていただけの自分がばからしくなる。
 
 しかし遠慮にも限度があるだろうと思う。
 あんなコトがあっても自分に触れないなんてこの男はどうかしている。どうかしているのは自分ではなく、この男だ。しかしそれすら間違いであればいい。この男はどうかしているのではなく、本当は自分に触れたいのだ。そうだ、きっと。そうなのだ。

 このぎらついた自分のみっともない願いを真実にしたい。浅はかだろうが何だろうが、自分が本当に好きなのは琉夏じゃない。最後の望みに賭けたい。その為に捨て身であれというなら、これが私の覚悟。

 それが、ミナコの決意だった。

 自分の出した回答が真実であるかどうかを、立証する事。回答が微妙にずれていたとしても真実に修正するべく、自分の女として持てる力をすべて使う事。後悔しようが諦めたくない。縋りつく様を他人に笑われてもいい。その為に、琥一を呼び出した。今日が琉夏のバイトの日で本当に良かった。寧ろ運命だ。決行する為に用意されていた日だ。

 そんな気持ちで鎧固めをしてウエストビーチまで来た。
 そして、彼の部屋まで上がってきた。
 行動力に自身のすべてを駆り立てていたミナコは、無我夢中で琥一を押し倒してキスをしたのだった。

 そして、琉夏と何度も体を重ねただけあって、途中で気付いた。
 琥一の腕が、自分を抱きしめていると。彼の舌が、ミナコのキスを受け入れ、応えていると。彼は、求めていると。

 ミナコの手が琥一の股間に延びる。
 初めて触る好きな男の、固く隆起したそれ。ベルトが外されていた為、ミナコは簡単に直に触れられた。

 琥一の身体が、大きなモノを触れられただけでなく、そのまま軽く握られ上下に擦られたせいで少しだけビクついた。有無を言わさないと無言の訴えで、ミナコはキスを続けた。

 お願いだから拒絶しないで。もう私を避けないで。
 どうなってもいいから、何をされてもいいから、私が好きなのは貴方だとわかって。私の本気を知って。

 祈りにも似た気持ちで、ミナコは何度か手を動かして、そして、身体をずらして自分の入口へそれを宛がった。

 「待て・・・っ。」

 吐息で周りが霞む。
 相変わらず唇の距離は離れていなくて、熱まで伝わるような焦った琥一の声を、ミナコはぴしゃりと跳ねのけた。

 「いやっ、待たないの。大好き、コウ!」

 「オイっ・・・ぁあ!」

 「んあぁああああーっ。」

 あっという間の出来事だった。
 あれだけ泣いたり辛かったりした時間が嘘のような、あっという間の、一瞬の攻防の末の、繋がり。


 「あ、あっ、コウ、すごいぃ・・・。」

 嬉しい。
 嬉しい。
 嬉しい。

 ミナコの頭は、今それで一杯だ。キスをしていた時は無我夢中で気付かなかったが、自分の中は濡れていた。大きなものを押し込んだ、という、引き攣れるような感覚はあったが、少しの苦痛は悦びで消された。

 「あ、ん。コウ、抱き締めて・・・。」

 琥一の耳朶を軽く噛んで強請った。
 体が熱い。自分の体温で神経が火傷しそうだ。琥一の胸も熱くて、肌を重ねているだけでどんどん体内の温度が上昇していくようだ。

 強請りながらも、腰を緩く動かす。琥一の頬に、首筋に、吸い付くようなキスを何度か落とした。途端

 「!」

 ぎゅうっと、背筋が物凄い圧迫を受けた。
 瞬間、息が、出来なかった。
 
 琥一の逞しい腕がミナコの背中をぐいっと抱え、もう一方の腕は、ミナコの頭をがっしりと押さえ込んでいた。キスというより、もっと獰猛で野蛮な舌と唇を使った欲望をあからさまにした動きで、ミナコは息も遮られたのだった。

 気付いたら自分が天井を見ていた。琥一に覆い被さられていた。
 ミナコは何がどうなったか判らないまま、ただ、自分の希望が形を成した嬉しさに心を震わせていた。

 興奮だけが伝わるような荒い息をミナコに浴びせながら、琥一が、ミナコを掻き抱き快楽を貪っている。
 嬉しくてたまらない。自分は、ずっと好きだった男に、やっと、やっと求めて貰えたのだ。甲高い声で琥一の杭の穿ちに応えるミナコに、嬉しさと悦びですぐに一度目の閃光が訪れた。 

 「あ、イっちゃう、ダメ、わたしっ・・・!」

 「・・・っ!」
 
 快楽が爆ぜたというより、感情の暴発、というべき登頂だった。本当に好きな男のものになれるという絶対の恍惚を知ったミナコの壷の内は、勢いで琥一を締め上げる。
 琥一が、繰り返していた挿送を止め自らの絶頂を先送りする。何度も琥一の埋まったモノを締め上げるミナコの内部は、彼の理性を見事に粉砕した。

 「ミナコ・・・。」

 急激に弛緩する体を必死で保ちながら、ミナコは至近距離の男の瞳を見る。
 涙で揺れているような、蜃気楼に覆われたような瞳。熱が発生させる潤みで濡れた、その瞳がミナコの背筋を強力に痺れさせる。

 「ミナコ、好きだ。」

 瞬間、ミナコの血の沸騰が止る。
 だがすぐに、今度は沸点を越える。

 「コウ・・・! っ、ほんと、ほんとにっ・・? ほんとに、わたしのこと・・・!」

 イったばかりで体に力が入らないコトなどどこかへ飛んだ。
 止っているのにぐらぐらと揺れているような頭で、必死になって琥一に尋ねる。

 「ああ、お前が好きだ。お前だけだ。好きだ・・・!」

 「んん。」

 甘いくちづけ。
 
 彼のような男が、感情を言葉で紡ぐ意味が、ミナコには解るからうち震える。
 嘘など言わない彼の、そして、本心すら滅多に口にしてくれない彼の、好きだという愛の告白。これ以上の幸せは無いとさえ思う。
 
 心も体もひとつになった事で、一際大きく逞しく感じる愛する男が、愛を囁き熱に浮かされて改めて自分に伸し掛かってきた。
 それはミナコにとって、琉夏に、優しく優しく、好きだという気持ちを前面に押し出されて受ける愛とは全く別の初めてのもので、ひどく魅惑的だった。

 勿論、琉夏も熱に浮かされたようにミナコを抱いていた。
 寧ろ琉夏の方が、常にミナコの吐息に酔い、甘い言葉を囁いて夢の狭間に連れて行ってくれた。

 二人の何が違うのかは解らない。琥一だって決して乱暴にしていないのに、琉夏は優しかった。そこが琥一と違う、としか解らない。
 ただハッキリしているのは、ミナコにとって、琉夏のようなあの優しさより、琥一の力任せの激しい腕の方が、この交わりが現実だと実感できて涙が出そうだという事だ。悦びで全身が震えて潤む。ただ体を重ねているだけだというのに、嬉しさと感激で世界には二人だけだと錯覚する。

 琥一の雰囲気で射精が近いのを感じ取ったミナコは、脚で彼を抱え込もうとする。

 離れないでほしい。
 これが終わったら、まさか、また元のように冷たい彼になるかもしれなくて、それが怖い。それだけはイヤだ。

 「ああん、あんっ・・・!」

 止める間もなく、琥一がミナコの中から引き抜いて、ミナコの腹に大量の体液がかかる。

 
 「あっ・・・。」

 じんわりと熱い。好きな男の吐き出した欲に塗れる自分に感じて小さく声が出る。そっと腹に触れると、丁度出されたものが指に絡んだ。直後で余韻が残ってるのか、ぼんやりと見ている琥一に向けて、それを掬った指をわざと大層に舐めて見せた。

 「これが、コウの、なんだ・・・。」

 「、っ、おまえっ。」

 「ふふっ、変な味・・・でも美味しい、コウのだから。もっと沢山頂戴。もっと私にかけて。」

 「ばかやろ・・・。」

 苦虫を潰したような顔で、ぐいっと腰を引かれた。

 「今くっついたら、コウにも着いちゃうよ・・・。待って、ティッシュ・・・。」

 笑ったようにも見えるミナコの表情は淫靡で、更に琥一が煽られる。
 上半身を少しだけ起こし、手を伸ばして近くにあったティッシュを数枚手にして、すごーい・・・とからかうように一人ごちながら、自分の腹の白濁を拭き取るミナコの脚を掲げ、獣のように脹脛や爪先に口付ける。

 「んなのそのままにしとけ。着こうが構わねえよ。今、離れたくねぇ。・・・脚、綺麗だなお前・・・。お前は、綺麗だ。全部、綺麗だ。ミナコ、ずっとこうしたかった・・・!」

 感嘆の吐息を共に、ミナコの脚に舌を這わす。
 密着させた腰を動かして、ミナコの入口にまた固さを増した自身を押し付ける。

 「あん、入っちゃう、そこで動かしたりしたら・・・あはぁん!」

 にゅるにゅると擦り合わせられていただけの物は、ミナコの溢れ出した水だらけのそこに簡単に入り込む。
 吐精したばかりのさっきより硬質が変化しているが、それだけミナコが誘っているのだ。そして咲いた花がもう一度生まれる為に種をせがんで中で強力に包み込めば、精を絞られる側もまたも膨張する。

 「痛くねぇのか、こんなデカいモン、ぅ、あ・・・入れられて。」
 
 強い快楽を堪えて、しかし一度果てた所為で余裕があるのか、それをも愉しみながら頬を優しく撫でる無骨な指に、ミナコは自分の手を添える。
 
 「ん、痛くない・・・気持ち、いいっ・・・ああ、コウ、もっといっぱいして・・・。」

 「壊れちまうぞ、お前。」

 「いい、それでも、メチャクチャにして、もっとぉ。」

 きゅっと、ただ添えてた指に力を入れ、ミナコが琥一の指を唇に寄せて噛む。
 琥一がミナコの胸の天辺に軽く歯を立てる。一際高い声で喘ぐミナコは、組み敷かれた下で大仰に体をくねらせた。

 
 繰り返す。ひたすらずっと。
 今まで求めに求めながら抑えていた。
 だが今は曝け出し、暴き出し、弾け飛んだ激情でお互い没頭し続けている。絡ませた指も、汗ばんで吸い付き合う肌も、何もかもが至福で代えられない。

 とろとろに熔けて一つになっていた。
 快楽と愛と恍惚の固まりとなって、夢すら見ていない。

 見ているのは、ただただゆらめく高揚の連続だけだ。

 「愛してる。」

 それはもう、どちらの唇から紡がれている言葉なのか判らない。実際紡がれているのかも解らない。
 一つになった2人には、お互いの愛情を感じ取る波長も隙間なく重なって、思いまでが融合してしまったかのように繋がりあっていたから。粘膜も脳も身体も一つの世界にいたから。
 
 同じ旋律を詠みながら、2人は罪も罰もそっちのけで耽っていた。






                        

                         To Be Continued・・・

 

 
 

 


 

 

 

 

 
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Author:みるくあずき2
成人。
主婦。母。妻。嫁。娘。事務員。など。

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にて、乙女ゲームレビュー(感想・攻略? 雄叫び、乙女向けCDも愛聴)を書き綴っております。

乙女ゲ歴というかゲーム歴4年。
妻となり母となって大分経ってから見つけた趣味なので、遅咲きです。
遅咲きの狂い咲きってヤツですね。

本家ブログは只今リアル絶賛多忙中の為に気紛れゆるゆる更新です。コチラは元々気の向くままに進めています。

下のカテゴリからお好みのモノを選んで頂くと、連載は1話から読めます。

感想・お世辞は大歓迎ですが、苦情は受け付けられません。
鍵付きのコメントは、拍手コメントも含め一切の誤表示を防ぐ為、お返事は致しませんが、必ず読んでおります。励みになっております。有難うゴザイマス。
拍手とかコメントとか貰えると泣いちゃうくらい嬉しいですよ・・・。

鍵付きでは無いコメントは、拍手コメントも含め必ずお返事させて頂いております。
宜しくお願い致します。

只今うたプリだと トキ春 嶺春 蘭春 音春を筆頭にカミュ春や翔春、真春、レン春もございます。R18、オールNLとなりますので宜しくお願い致します。

だけど最近プリンスよりも先輩とかヘヴンズが好きだったり・・・。

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