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Room2308 第8話




 
 
 Room2308 
 第8話



 


 

 

 苦しいと思ったけど、それすらすぐに快感が掻き消した。
 
 快感は連続すると苦しみになった。だから、どこまでが気持ち良くて、どこから辛くて、呼吸がおかしい原因が何なのか境目がなくなった。

 大体が、時間も判らない。
 大分経ったのか、どうか。

 「あー、それじゃあ入ってるのがイマイチ見え辛いかなあ。えっとお、もうちょっと春歌の腰を浮かして。」

 一十木くんの声が、やけに冷静に響く。
 それに答える寿先輩の声も、まるで行為の最中とは思えない位に、普段着の声で。

 「こう?」

 「ああ、ああっ。」

 「あはは、動かすとイイトコロに当たるみたいだよ。声出しちゃってる。春歌、そのまま自分で腰振ってみてよ。そ、そうやってちょっとお尻突き出して、俺の位置から出し入れがちゃんと見えるようにね。いいね~飼い主にじゃれついてる犬って感じするぅ。」

 一十木くんは裸で、ジュースを飲みながらソファに踏ん反り返って、私にまるで演技指導のように指示を出す。
 演技指導のように、ではなくて、これは本当に演技指導の一種だったと、そんな部分を真面目に考える。

 「トキヤに見え易い体位覚えないと、ダメだからね~。」

 そう。
 一ノ瀬さんに見せる為に、その為に私は、一ノ瀬さんではない男の人とこんな行為をしているのだから。彼らは、私と一ノ瀬さんの愛の確認につきあってくれているんだ。

 「イッキ、顔も見えた方がいいんじゃないか。だからやっぱり仰向けにさせようか。」

 「そうだねーうーん・・・。ずっと嶺ちゃんにしがみついてるのも、結構気に障っていいかなとも思ったんだけど。」

 「意外に意地が悪いね。」

 「レンほどじゃないよ。春歌が声も出なくなってるのに後ろからガンガン突きまくって、見ててマジで壊す気かと思った。」

 2人はもう、散々私を好きなようにして満足したのか、寛いでいる。
 
 寿先輩が最初に一度私を犯した後、神宮寺さんが、それまでの彼とは別人みたいに私を抑え付けた。立て続けに2度目を始められた時、私はもう声が掠れてしまっていた。

 その時は、3人とも気が触れているかもしれないとすら思った。
 でも神宮寺さんに揺さぶられながら、こんな風になっているのに冷静に相手を気が触れてると感じる自分こそが、気が触れているとも考えた。

 そして今また、寿先輩に貫かれている。



 声が辛くなったのは、喉を物理的に押されるせいもあるかもしれない。
 これをつけて、どれ位時間が経ったのか。

 
 「ハニー、オレのとブッキーの、どっちがいい?」

 一番最初に寿先輩と交代した後すぐ、神宮寺さんが低い声で問いかけてきた。
 ガツガツと腰を動かして、一番奥を容赦なく突き上げる彼に、答えるどころではなかった。

 「いや、や、わかんな・・・あっ!」

 「言ってよ。」

 「レン~。これ使おう!」

 その時、空気を読まない声で一十木くんが私の顔を上げさせ、目の前に、「これ」 を突き付けた。一度私の中に放った後、神宮寺さんに私を放り出した寿先輩がそれを見て調子の良い声を上げ、撮影するにはいい小道具だね~と言っているのが聞こえて、私の肘がガクガクと震え出した。

 私の崩れそうな四肢を見て、一十木くんが笑った。
 その顔は、色が無いのに勢いだけが強くて。

 「俺たちのペットにされてる春歌ってコトで。トキヤ、絶対に興奮してくれるよ!」

 「どっから首輪なんて持って来たんだい。イッキ、用意周到だね。」

 「や・・・め・・・。」

 言葉も続かない。やめてという三文字が。
 声も枯れていたけど、でも、一瞬過った考え。

 一ノ瀬さんがこれを付けた私を見て悦んでくれるかもしれないと。チラリとでもそう思ったら、拒否仕切れなかった。

 どうしてそんな風に思ったのだろう。
 一ノ瀬さんの話を聞いた時は、信じられない気持ちで居たのに。彼の愛すら疑ったのに。

 私はもう、おかしくなってしまっていたのかもしれない。
 でもそれはきっと、一ノ瀬さんのせいじゃない。

 首輪に繋がる鎖を手持無沙汰に動かして、神宮寺さんに犯される私を見る一十木くんの目は、普通の目じゃなかった。でも、きっとそれも、一ノ瀬さんのせいじゃない。

 誰のせい?
 私のせい?

 私が、彼の望みを受け入れたくて。それで彼らを、ここへ引きずり込んだの?

 そんな疑問が頭を翳める中、神宮寺さんが激しく中を漁る動きだけに呑み込まれていく。瞼の裏まで窓の外の夜景が広がるような錯覚。カーテンを閉め切ったこの狭い部屋で見る、見える筈の無い毒々しい都会のネオン。


 熱い液体がゆるゆると体の内側に注がれる感触に放心する暇もなく、首輪が引っ張られた。ぐいっと革が喰い込むけど、太さがあるせいかあまり痛いとは思わなかった。

 「ほら、次は嶺ちゃんだよ。早く。」

 一十木くんは容赦が無かった。

 「待ってよイッキ。オレのこれ、綺麗に舐めさせたいんだけど。」

 神宮寺さんも、最初の頃のような優しい雰囲気ではなくなった。
 でも、あれは優しさではなくて、臆していただけだった。今はそれが判る。

 彼も、好きだとか何だとか色々言っていたけど、でも結局は、私の身体で満足したかっただけなんだ。だからこうしてここに最初から居るんだ。だけど責められない。私だって変わらない。一ノ瀬さんの為とか綺麗言なだけだ。普通の女性ならそんな理由があっても自分から他の男性に抱かれに来たりしない。

 私はおかしい。

 そんな私が、言い訳の出来ない世界に身を置きながら体裁を取り繕っていた神宮寺さんをどうして責められる?

 皆そうだ。
 
 自分が選択した結果の中に身を置いているのだ。
 例え流された故だろうと、流されるという選択をしてその場に居るのだ。

 私も、よく解らない、一ノ瀬さんの言っている内容が理解出来ないと言いながら、でも、彼らに身体を開いている。それは単に一ノ瀬さんの話に対する興味だったのか。一ノ瀬さんに嫌われたくなかったのか、結局は一ノ瀬さん以外の男の人の魅力にも惹かれていた部分があったからなのか。

 解らないけど、選んだからここに居る。
 体中に恋人以外の男性の跡を付けられて。

 ぐいっと、口に神宮寺さんの性器を押し付けられる。

 「ほら口を開けて。全部ハニーに吸い出してほしいな。それから丁寧に舐めて。」
 
 口を開けるのも力が要った。
 これもきっと撮影されている。もう目が開かないけど判る。
 
 「あ、そっか。嶺ちゃんいい? レンのキレイにする間、2回戦開始は待っててくれる?」

 「もっちろ~ん。一回出したからちょっと満足してるしー。それよりハイッ、後輩ちゃんコッチに顔向けてー。あーダメだ、力が入んないみたい。レンレン、ちょっと春歌ちゃんの顔、こっちに向けて、そそそ、咥えさせてから、どんな顔してしゃぶってるか解るように・・・そーそー! いい感じ! 首輪もバッチリー。」

 「あはは、AV撮影なのこれ?」

 一十木くんの笑い声が乾いていた。
 
 彼も、私も、そしてきっと他の2人も、喉がカラカラだと思う。前のめりになりながら堕ちている今に充満しているのは、どろどろに淀んでいるのに体中の水分を奪っていくような狂った空気。

 水分を奪うというか、潤いを奪っていく感じ。大事な何かを、根こそぎ剥がしていかれる感覚。

 理性はガラスみたいと想像をしていたけど、違った。
 
 今までその言葉から想像されたものは透き通ったような硬い感触だったけど、違った。人として大事なものは、やはり人らしく瑞々しかったのだと、その時、私は初めて強くそう思った。だから理性が消えたら、こんな汚泥の沼で溺れる。這い上がる正気さえ奪われる。

 今ここに、サラサラと心地よく冷たい水気は一滴もない。

 熱くて粘ついた、欲と非日常しかない。

 「ほらハニー、後でこれを見るトッキーの為にカメラ目線して。オレのがどんな味なのか教えてあげなきゃダメだろう。」

 「う・・。」

 頭を動かされ、ずるりと口から彼のモノが半分以上抜け出る。
 顎が痛い。

 「舌出して。オレのが美味しいって、言ってごらん。」

 首を横に振りたくても、がっちりと大きな手が頭を抑えている。

 「後輩ちゃーん、言わないと、お尻の方も僕たちが好きにしちゃうよ。いいのかなー。」

 「・・・! や、やめて・・・!」

 一ノ瀬さんにも触れられてない場所を示唆されて、私は怯んだ。咄嗟に目が彼らを捉える。
 そんな私が面白いのか、ニヤニヤしながら何かを取り出そうとした一十木くんに不安を覚え、私は観念した。

 言われた通りに舌を伸ばし、下から上へ、神宮寺さんの大きなモノを舐めあげた。

 「・・・美味しい、です。神宮寺さんの、お○んちん、とっても、美味しくて、大好き、です・・・。」

 顔から火を噴きそうに恥ずかしい。
 頭の中が沸騰して周りの景色が消える。心と裏腹な興奮が体温を上げていく。恥ずかしいだけの言葉を言わされただけなのに、熱湯を鋭利な針で打ち込まれたように血が変わる。

 堕ちそう。

 もう、このまま、一ノ瀬さんがどうとか理由が要らなくなりそうに堕ちそう

 「それだけじゃダメだなー。もっとトキヤを煽ってよー。」

 一十木くんの要求はどんどんエスカレートしていく。
 カメラを回す先輩は、それを肯定しては楽しんでいる。

 神宮寺さんはもう、一切私を気遣う様子がなかった。
 
 私は言われるまま、神宮寺さんの大きなモノを舐めているのが解るように舌を長く伸ばし、カメラに向けて四つん這いで高くお尻を上げ、自分の手で秘所を拡げた。

 「ほら、イッチーが見てると思って! ていうか本当にコレ見せるんだから、ちゃんとイッチーに向かって言うんだよ~。」

 寿先輩の言葉には熱があった。異様な熱。ざらついたコンクリートのように、叩きつけたらボロボロと表面が毀れそうな組織で編み込まれた異質の熱だった。

 熱い液体が太腿に垂れ落ちる。
 その熱さに操られるように、口を開いた。

 ずっと一ノ瀬さんに抱かれて、時に彼の望む言葉を言わされたりした。それを思い出し、紡ぐ、これを後で見るだろう彼への誘惑。

 「一ノ瀬さん、見て下さい。ココに、神宮寺さんの精液、いっぱい出してもらいました・・・。春歌は気持ち良くて、神宮寺さんのお○んちんで、いっぱいイキました。今から、神宮寺さんの精液、先輩のお○んちんで掻き混ぜてもらうから、見てて、一ノ瀬さん・・・。」

 意を決して言った瞬間、私を取り囲む3人の体の内側が鈍い音を立てた気配がした。
 ぐにゃりと歪んで部屋を包む温度が揺れた気がしたのだった。

 温度は、熱は、揺れないけど。
 でも、そんな風になる筈の無い物がなったと確信した事だけは、ハッキリと覚えている。

 それからずっと私は、こうして寿先輩にしがみついてないと崩れてしまう程、寿先輩に貪られ続け摩耗したまま、その姿を一ノ瀬さんに見せる為に、撮影され続けていたのだった。

 卑猥な台詞、見せつける目的しかないような姿勢で、ずっと。恋人の為に、恋人以外の男と、恋人ともしないような真似を、ずっと。それが恋人の望みだという掌から滑り落ちそうな信用ままならない真実だけを拠り所にしながら。


 「あー出る、もう僕ちん出るっ。もう何発目かわかんないっ。」

 寿先輩の声が遠い。
 もう何回目か判らない下腹の熱が遅く寄せる波のようにじわあっと拡がっていく。

 「あっ、・・・んもう~、仰向けにするって言ったのにー。嶺ちゃんガマンがきかないんだなーもう。」

 「しょうがないじゃないか。無茶振りばっかりするね、イッキは。」

 
 誰も、目的なんて覚えていないみたいに目の前の肉塊に夢中だった。

 私を好きだと言ってくれた彼らの、その好きだという気持ちもどこにも今は見当たらないと思った。

 そう。

 一ノ瀬さんを好きだからという、その私の一番大事な理由すらもそこにあるようには見えなくて。何処へ辿り着くつもりでいたのか、私はただ彼らに身を任せ、最後は逃げるように気を失ったのだった。

 

 






  
 To Be Continued・・・











  

 次回第9話は、5月23日頃更新予定ですが、遅れる可能性大ですが頑張ります!






 
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更新お疲れさまです!このあと春歌ちゃんどうなっちゃうのか気になって仕方ないです。みるくさんの書かれる腹黒でやることしっかりやるのに満たされることのない男の子達の描写が好きで何回も読んでしまいます♪

ma85さんへ

こんなに遅いお返事で大変申し訳ありません・・・。
22日までに更新致します。
春歌がどうなるか、まだ続いてしまいちょっと長くなると思いますけどお願いいたします。
何回も読んで頂けてるなんて本当にうれしいです!
そのお気持ちを大事にしたいので、やっぱり適当な文章は載せたくないので(下手なのはおいといてww)
22日までに頑張ります!
よろしくお願いします!
プロフィール

みるくあずき2

Author:みるくあずき2
成人。
主婦。母。妻。嫁。娘。事務員。など。

本家ブログはアメブロ
http://ameblo.jp/milk15azuki
にて、乙女ゲームレビュー(感想・攻略? 雄叫び、乙女向けCDも愛聴)を書き綴っております。

乙女ゲ歴というかゲーム歴4年。
妻となり母となって大分経ってから見つけた趣味なので、遅咲きです。
遅咲きの狂い咲きってヤツですね。

本家ブログは只今リアル絶賛多忙中の為に気紛れゆるゆる更新です。コチラは元々気の向くままに進めています。

下のカテゴリからお好みのモノを選んで頂くと、連載は1話から読めます。

感想・お世辞は大歓迎ですが、苦情は受け付けられません。
鍵付きのコメントは、拍手コメントも含め一切の誤表示を防ぐ為、お返事は致しませんが、必ず読んでおります。励みになっております。有難うゴザイマス。
拍手とかコメントとか貰えると泣いちゃうくらい嬉しいですよ・・・。

鍵付きでは無いコメントは、拍手コメントも含め必ずお返事させて頂いております。
宜しくお願い致します。

只今うたプリだと トキ春 嶺春 蘭春 音春を筆頭にカミュ春や翔春、真春、レン春もございます。R18、オールNLとなりますので宜しくお願い致します。

だけど最近プリンスよりも先輩とかヘヴンズが好きだったり・・・。

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