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妻の躾




 

 妻の躾




 

 薄桜鬼随想録、VITA移植でワーイなSSです。ワーイとか能天気なコト言ってますけど風間ちー様がSです・・・。それでも良い方だけ・・・。甘すぎるちーがお好きな方はご遠慮下さい・・・。







 
 「・・・大概にせぬか。」

 俺が、低い声で一言放って変わった空気に、千鶴がぐっと詰まるのが判った。

 娶って数カ月。
 目に入れても痛く無いとはこれか。と実感しながら暮らす我が妻は、どの季節の花などよりも美しい。

 しかしその花も、反発が過ぎると折りたくなるもの。
 いや、反発とは少し違うか・・・。

 俺の言動が過ぎるせいで、こやつは窘めているのだ。俺自身は過ぎているつもりは毛頭無いが、千鶴はそう捉えている。それは解る。

 だが、その口ぶりは妻というよりまるでお目付役の仕事そのものだ。愛する妻を常に愛でたい自分としては、母親かと問いたくなるような真似は少々気に障る。

 可愛らしさをもっと見せてくれれば良い。そういうのは、そんなに無茶な要求ではない筈だ。

 「でも、私は千景さんの為を思って・・・あまり無茶は・・・。」

 俯いたまま、小声で最後の抵抗を見せる。
 先ほど投げ打った声音ほど実は怒っても不機嫌にもなっていない俺は、面白くてつい、追い打ちをかけてやる。

 「お前は、俺が何をどうしていようが口出しをする必要はない。俺を思うのなら、家に帰った時に妻としての労いをしてくれれば、それで良かろう? それとも何か、お前は、そうは出来ぬと言うのか。」

 「いえ、そうでは・・・。」

 「ふん・・・。少々お前を甘やかし過ぎたか。躾が必要かもしれんな。」

 「え。」

 立ち上がる俺を、千鶴がきょとんと見つめる。
 俺は、優しく笑いかけてやった。



 

 「それでは、これで報告は終わりです。」

 「ふむ。では俺は戻るぞ。」

 「何か、急いでおられるのですか?」

 雨霧が問う。
 報告を聞いていた俺が、終わるや否やさっさと出て行こうとしたのが気になったのだろう。

 「別に何もない。退屈な仕事から早く帰りたいだけだ。」

 「・・・まあいいでしょう。奥方もお待ちでしょうし。夫の帰りを寝ずに待っているとしたら、あまり遅くなっては可哀想です。」

 雨霧の言葉に口許が緩みそうになるのを必死で抑え、俺は部屋へ戻った。




 

 「戻ったぞ。」

 そう声を掛けても、妻は答えない。
 それは当然だ。

 「千鶴、どうした可哀想に。夫の帰りを待ちわびていたという様子ではないか。・・・此処が、な。」

 縄をずらし、脚の間の滑る粘膜をなぞってやる。
 簡単に指が濡れ、既に熱く蕩けた肉に埋まる。

 「んん!」

 千鶴がびくんと体を撓らせる。
 柱に縛り付けられた両手首が、ぐっと引っ張られ、腰を浮かせる千鶴を逃げられないようにする。口に噛まされた手拭が濡れそぼっていた。

 大きく開いた状態で縛り上げられた両足を、必死に膝を閉じようとしているのが解かる。しかしそれが叶わず、妻の顔も体も、羞恥で真っ赤に染まっていく。そして身を捩りながら俺の指を締め付けた。俺は内心でほくそ笑む。

 「本当に待ち侘びていたようだな。可愛いやつめ。・・・しかし、悦んでいるのでは仕置きにならんな。」

 わざとぐちゅぐちゅと音を立て乱暴に花壺を指で掻き回す俺の言葉に、千鶴が首を横に振る。だがもうそれも、ただただ男を煽る弱々しさだけで説得力も無い。肌は益々熱さに染まり、うっすら汗ばんで甘い匂いすら漂う。

 「これで少しは従順になるといいがな。だが虚勢を張るお前を見るのも悪くはないし、困ったものだ。」

  「んー!」

 
 ぴんぴんと、指先で胸の尖りを弾いてやると、面白いように声を上げる。子供の玩具のようだ。
 

 ・・・まあそうかもしれぬ。

 俺もこやつの前では特に、好奇心と独占欲を押し隠せぬ子供に似ている。
 
 欲しくて欲しくて、自分の手で泣かせたくて、笑顔にさせたくて、どうしようもない。俺の一挙一動に反応してほしい。そうしてくれたその時が、とても愛おしい。愛でる者と愛でられる者の図としては、子供が人形を宝物として大事に仕舞い込み、自分だけの世界に浸る時に取り出して愛玩するのと然して変わらぬ。

 「囲っておきながら、自分の手で壊したくなるのも似たようなものだな・・・。」

 俺の呟きに、妻が不思議そうな目をする。何を言ってるのか判らないのだろう。当然だ。
 
 先程ずらした、股に喰い込んだ縄をその部分だけ解き、下半身を多少自由にしてやると、千鶴がこの先を察して身を固くした。

 「愛らしいお前を、俺の欲望で汚すのすら歓喜だ、という意味だ。」

 さっきの不思議そうな目に答えてやると、妻は益々意味が判らないという顔をした。
 
 「ふ。判らなくて構わぬ。妻はただ黙って夫に従っていればいい。こうやって俺の成すがままにしていれば、お前は気持ちよくなれるのだ。」

 いやいやとまた首を振る千鶴の蜜壷目掛け、俺は自分の固くなったものを一気に押し込んだ。

 「んんんんんんんーーーー!!」

 拍子抜けする程あっさりと、妻の蜜壷は俺を受け入れた。
 
 中は灼けるように熱い。熱いのに全身がぶるりと震える。寒さでもなく恐怖でもなく、快楽で体は揺さぶられるのだ。昂ぶる熱が俺の体を駆け巡り発火する。

 慣らす真似もしてやらず、思うままに掻き回した。びくびくと体中が波打っている妻を他所に、構わず大きく出し入れしてやる。

 「悦い、か?」

 搾り取られる快感に言葉が切れたが、妻の方もそれどころではないようだ。返事も出来ずに半分白痴になりかけている。
 

 それを確認すると、俺は入れていた男根をあっさりと抜いて立ち上がった。

 妻が、ほっとしたように体を弛緩させる。
 
 だが、いつものように体勢を変え続きを始めるでもなく着物を調え始めた俺を、訳が分からないような、不安そうな目で見つめた。そして俺は、そんな妻の様子に気付いていながら素知らぬ振りで、縛めをすべて解いてやった。赤い跡が残る手首を庇いながら益々、千鶴は混乱した目で俺を見た。

 俺は唇の端がうっかり上がりそうなのを堪え、敢えて無表情を作り告げる。

 「仕置きだと言っただろう。そのまま中途半端な状態で今日は休むがいい。俺は別の部屋で寝る。」

 「え・・・。」

 ああ。いい。
 
 その、驚いている隅で縋るような声がいい。もっと縋れ。俺の着物の裾に、行かないでと泣きつけばいい。俺が欲しいというお前が見たい。

 「どうした。俺の言うことを聞かねばどうなるか思い知らせる為の躾だが、縛ったままではあんまりかと思って、解放してやったのだぞ、感謝しろ。では、ゆっくり休め。」

 「そ、んな。」

 呆然とする姿が可愛らしくて噛み付きたくなる。
 
 「ではな。」

 「や・・・!」

 身を翻した俺の着物の裾を、小さな手が掴んだ。
 俺は黙って見下ろす。

 「千景さん待って、私、このままじゃ・・・。」

 すぐに何も返事をしなかったのは、妻に見せている表情通りの不機嫌さからではない。
 
 嬉しさで二の句が告げられなかったからだ。単にそれだけのこと。愛する女に、火照った体を沈めてくれと、はっきりしとした言葉にはせずとも全身で縋られて、万感だ。

 「ふん、今更、待って。もないだろう。この俺を散々待たせてばかりいるではないか、お前は。」

 「・・・。」

 言い返せない妻を見つめる。先程の繋がりで薄く染まった肌がそのままで、抱かれたいと言いたいのに言えない慎みに目を潤ませていた。それを確認した途端、俺の中で何かがすとんと理性から転げ落ちた。

 本当に、俺は子供だったらしい。もう少し焦らして楽しみたかったが、自分の欲求を抑え切れなかった。俯く妻を押し倒し、唇を貪りながら続きを再開した。

 「どこをどうしてほしいのだ。自分で言わぬか。」

 「む、無理・・・そんな・・・。」

 「言われなければ解からぬな。・・・やはり、今日は仕舞いか?」

 にやりと笑った俺の目に映る妻は、真っ赤な顔をして身体を震わせている。先を少しだけ挿れて抜き差ししてやると、途端に甘い声で啼いた。動かすのを止めると必死に腰をくねらせて奥へ誘い込もうとする。いつもだったらすぐに受けるその誘いを、俺は最後の加虐心で振り払い、顔を寄せ、耳元で囁いてやった。

 「言うことを聞かぬか。俺の子種を奥に欲しいと口にすれば、すぐに天国を見せてやるぞ。言わぬならこのままだ。」

 そうして浅くぐりっと一度抉ると、とうとう我慢がならなくなった様子で妻はしがみ付き、

 「も、だめ。欲しいの、千景さんが欲しいの、奥に、子種、早くぅ・・・っ!」

 ぐいぐいと腰を下から押し上げて、半分泣きながら順序の怪しい単語をぶつけてきた。この辺で勘弁してやるかと、あくまで自分を棚に上げて俺はぐっと妻の腰を抱え込み、押し込み勢いよく貫いて擦りあげてやった。

 「あっ、あんっ、あ、あああん!」

 髪を振り乱し喘ぐ様は、待ち詫びていた快楽に翻弄されていると教えている。

 「そんなに気持ちが良いか。俺の言う通りにすれば、いつでもちゃんとこうして可愛がってやる。覚えておけ。」

 「あああっ、んぁ、はい・・・!」 

 「出すぞ・・・。」

 妻は呆気なく気を遣り、俺は孕ませる為に限界まで奥へ捻じ込み、搾り取られるままに一滴残らず注ぎ込んだ。



 
 手首に口付ける。
 妻が、まだぼんやりとした目でそんな俺を見ている。

 「跡がついたな・・・。まあいい。しばらく、それが目に入る度、良き妻になろうと小言を思い留まれ。」

 「小言は、千景さんが言われるようなことを、」

 「俺は何もとやかく言われるような事などしておらん。」

 面倒になりそうだったので、ぎゅっと掻き抱いた。
 いつもならそれでもなんだかんだと言ってくるが、今は流石に体が重いのか、何も言わずに胸に収まっている。大人しいのは幸いと耳に口を寄せ、

 「あまり煩いと、また躾ねばならんぞ。どうする。俺はまだ寝なくても構わんのだが? 案外お前も、縄の感触が気に入ったのではないか。いつもより乱れていた。次は違う格好で縛りつけてほしいか。」 

 わざと恥ずかしがるような事を囁いてやった。

 途端、妻の耳から首筋から真っ赤に染まった。
 思わず笑いを堪える。妻は、何かを言い返したいが言葉にならないらしく、ぎゅうぎゅうと俺の体に小さな拳を押し付ける。

 俺はそんな妻の仕草が愛おしくて仕方なくなり、頭を撫でながら髪を梳いた。暫く言葉もなくじゃれあう。こんななんでもない時間に満ち足りる。夫婦とは不思議だ。

 「今日はこのまま眠れ。無理をさせたな。」

 「千景さん・・・。」

 もぞもぞと動き、俺の顔に顔を近づけてきたので、そのまま口付けてやる。
 甘い唇。柔らかい肌。暖かい心地。体の奥にまで届くこいつの匂いが、俺を満たす。

 俺も大概甘い。
 だが仕方なかろう。躾けようにも、俺にとってはこれで限界だ。勝てぬのだ。この愛する妻の何もかもに、毒気を抜かれて骨まで抜かれているのだ、この俺が。

 やがて聞こえてきた規則正しい寝息。
 普段と変わらぬ心音。

 これが日常であり当たり前であると、本気で放漫に言い捨てる事がもしも、今後の俺にあったなら。その時、この掛け替えのない幸せは崩れるのだろう。

 だから今日も口付ける。祈りに似た自然な行為。
 俺の癇癪だか思い付きだか、子供のような悪戯に巻き込まれて尚、俺から離れぬこの愛しい花を、しっかりと腕に抱きながら。











  ~fin~










 
 

 
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新作お疲れ様です‼︎恥ずかしながら薄桜鬼はアニメしか見たことがなかったのですが、みるくさんの新作を読ませていただいてゲーム買いたくなってしまいました♡♡♡遅咲きですがハマってしまいそうです♪

ma85さんへ

ma85さんこんにちは!

あああそう言って頂けるとすごい嬉しいですぅ! こちらに来て下さる方は、やはりうたプリ大好きな方が多くてそれは私も同じなので有難いんですけど、うたプリ以外はあまりご興味無いっぽいので、おひとりでもそうおっしゃって頂けるととてつもなく嬉しいww

ま、連載となるとうたプリばかりの私のサイトですので、うたプリ以外反応少ないのも当然ですがw

前にも告知とかで書いたと思うんですが、これは年末のリクエスト企画で、リクして下さった方に1年かけて季節のイベントで御礼としてお返ししたいなあって思って書いてるものの一つなので、反応が少なかろうがなんだろうが、その1票を入れて下ったその方への御礼ですので、チマチマ1年かけて全CP御礼できたらなと思います。

それと、ma85さん本家ブログの方へもいらして下さって・・・ます?
同姓同名? いや、結構独特の表記だし・・・と思って・・・。
本家の方はダラッダラの文章で乙女ゲレビュウ綴ってるだけですけど、遊んで下さったら幸いです。

そうなんです…。本家さんのほうにもお邪魔させていただいております。ただ、こちらで先にコメントさせていただいたので、あちらでどのタイミングでご挨拶すれば分からず、いいねボタンを押すのが精一杯でした‼︎あちらのゲームの感想やプリライの感想など楽しく読ませていただいてます♪

みるくさんが予定されているうたプリの連載も楽しみですし、年末投票カップリングの小説も楽しみにしてます♡♡♡

ma85さんへ

ma85さんこんばんわ。
やはりma85さんでしたかー。いえいえありがとうございます! 嬉しいです!
ずっと放置気味だったあっちも、なんとか今年はもう少し更新しようと思ってるので
遊びにきてください~。

連載、とうとう私も人として終わったな・・・って相変わらずいつも言ってますがww
ドン引かれるの覚悟で月末か来月頭に開始予定で頑張ります!
プロフィール

みるくあずき2

Author:みるくあずき2
成人。
主婦。母。妻。嫁。娘。事務員。など。

本家ブログはアメブロ
http://ameblo.jp/milk15azuki
にて、乙女ゲームレビュー(感想・攻略? 雄叫び、乙女向けCDも愛聴)を書き綴っております。

乙女ゲ歴というかゲーム歴4年。
妻となり母となって大分経ってから見つけた趣味なので、遅咲きです。
遅咲きの狂い咲きってヤツですね。

本家ブログは只今リアル絶賛多忙中の為に気紛れゆるゆる更新です。コチラは元々気の向くままに進めています。

下のカテゴリからお好みのモノを選んで頂くと、連載は1話から読めます。

感想・お世辞は大歓迎ですが、苦情は受け付けられません。
鍵付きのコメントは、拍手コメントも含め一切の誤表示を防ぐ為、お返事は致しませんが、必ず読んでおります。励みになっております。有難うゴザイマス。
拍手とかコメントとか貰えると泣いちゃうくらい嬉しいですよ・・・。

鍵付きでは無いコメントは、拍手コメントも含め必ずお返事させて頂いております。
宜しくお願い致します。

只今うたプリだと トキ春 嶺春 蘭春 音春を筆頭にカミュ春や翔春、真春、レン春もございます。R18、オールNLとなりますので宜しくお願い致します。

だけど最近プリンスよりも先輩とかヘヴンズが好きだったり・・・。

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