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complice 第7話

 




complice
  第7話



 




 
 10日間、事態は小休止していた。
 警察はあれからやっぱり、春歌の元へやって来る事はなかった。それどころか、業界内の事情に詳しい事務所の先輩らの話しでは、もうあれから一切誰も、警察には何も聞かれてないらしい。

 吉野京子も、イヤリングの件に関しては特に何も言っていないという。

 マスコミも、あの後すぐ衝撃的な事件が報道され、テレビはそれ一色になった。北の地方の小さな港町で猟奇的な連続通り魔殺人事件が発生し、世間は一斉にそちらを向いたのだ。移り気な社会が春歌には有難かった。

 そして、件のドラマの放送が開始され、視聴率や評判はそこそこ良かった。
 レンの撮影ももう終盤の筈だ。ひょっとしたら、もう終わっているのかもしれない。

 春歌は、恋人の正確なスケジュールが判らなかった。

 なぜなら、レンとはあれから一向に連絡が取れなかったからだ。電話に出ないし、メールの返信も無く、部屋にも帰っていなかった。春歌は不安で仕方がなかった。

 トキヤが事務所にそれとなく聞いてくれて、レンが普通に仕事をしているのは知っていた。
 撮影がすべて終わるのも時間の問題で、その後は1週間ほどオフになるらしい。

 だが、レン本人が帰ってこないし連絡も取れないので、春歌は正確な事は何も判らない。

 事務所は何度か仕事の話で連絡を取ったらしく、学園時代から一緒で、今も同じ事務所に所属するある同級生も、たまたま用事があってレンにメールしたが普通に返事が来たらしい。どうやら春歌への連絡だけを絶っているようだった。

 矢も盾もたまらずレンに逢いたくて、今日ならまだ撮影中だろうと思われるうちにスタジオまで出向こうとする春歌を、トキヤが止めた。

 「君、自分の立場を判っていますか。わざわざ姿を晒しに行くなんて馬鹿げてる。せっかく事態が落ち着いてきているのに、君の姿を見て、あ、あの時あの人を局内で見たような気がする。なんて余計な事を思い出す人間が居たらどうするんです。」

 2人はレンが帰ってこない間も、何度かトキヤの部屋を訪れ近況を報告しあっていた。レンから情報が入らない以上、トキヤが仕事の合間に聞いてきてくれた話しを教えてもらって、安堵に代えるしかなかった。気になって仕方がないのだ。より確かな情報が手に入るトキヤに頼らずには居られなかった。

 警察が、丸きりイヤリングの捜査をしてない状況に、トキヤもほっとしている様子だった。

 レンが帰ってこないと泣いて、トキヤを困らせた日もあった。
 それでも彼は、優しいキスをして、春歌を抱きしめてただ泣かせてくれた。ずるい自分に嫌悪もしたが、心地よい逃げ場所を確保しておきたかった。トキヤも、それで構わないと言ってくれた。

 
 
 
 そんな10日間と数日が過ぎ、春歌は、今日は丸1日オフだと言うトキヤに誘われるまま、新幹線と電車を乗り継いで大きな湖に来ていた。

 「わぁ・・・なんだか神秘的ですねえ!」

 風になびく髪を抑えて、春歌が感嘆の声をあげた。
 松本駅が新幹線の最終で、そこからは電車やバスで移動してきた。
 
 到着したのはもう午後だった。こんなに遠くまで来るのを知らされていなかった春歌は、少々移動に疲れていたのだが、青い湖面に日光がきらきらと反射する様を見て、途端にご機嫌になった。

 「ここはね、とても深いのだそうですよ、水深が。」

 「はあ、そうなんですか。でも、透き通った感じがして、綺麗な湖ですね。」

 「この湖、ハート型なんだそうですよ。ここから見てる分には判りませんが。」

 「そうなんですか?」

 声を弾ませた春歌に、トキヤは微笑む。

 「どうして女性は、ハート型だとか、星型だとか言うと目を輝かせるのでしょうね。高台でもあれば、全体が見渡せるんでしょうけど・・・なさそう、ですかね・・・。」

 くるりと周囲を見回すトキヤと青い空を、春歌は眺める。

 久しぶりに、自然の中で新鮮な空気を吸い、美しい景色を見たせいか、春歌は近日にない穏やかな気持ちになっていた。

 暫く黙って二人で湖を眺めた。
 良く晴れていて、空気も澄んでいた。あまり観光地として有名でないのか、平日の午後の所為か、人が居ない。

 「何か女性が喜びそうな、湖にまつわる気の利いた伝承でも話して差し上げられると良いのですが、生憎ここは、そういった類の噂はないようでして。」

 トキヤがそう言いながら、ゆっくり歩き始める。
 春歌もそれにつられて歩いた。

 「レンだったら、こんな時でも何か楽しい会話を提供できるのでしょうが、私はあまり・・・。すいません。」

 「そんな。全然平気です。こんなに綺麗で静かな場所なんですから、話しなんてしなくても、なんだか気持が落ち着きます。」

 慰めでもなんでもなく春歌がそう言うと、トキヤは少し嬉しそうに笑った。
 そして、寂れた貸しボートの受付で、初老の男性と言葉を交わし、金を支払った。

 「ボートに、乗るんですか?」
 
 「ええ。」

 こういう場所では定番なのかと、然して疑問も持たず春歌はトキヤと一緒に、ボートに乗り込んだ。観光地でよく見かける手漕ぎの小さなボートが、湖の真ん中まで進んでいく。強い風も無く、湖面は穏やかだった。

 「一ノ瀬さん、ボートが漕げるんですね、すごいです。」
 
 「普通ですよ。」

 その程度の会話だけが交わされる中、ボートは丁度湖の真ん中辺りで止まった。

 ふう、と息を吐いたトキヤが、何やら取り出した。
 トキヤの掌に載った、久々に見たような気がしたそれに、春歌が息を飲んだ。

 「それ・・・。」

 「これ、捨てましょう。ここに。」

 「えっ?」

 春歌は驚いてトキヤを見た。
 トキヤは何ということもなく、普段と変わらぬ表情をしていた。

 春歌は何を言っていいのか解らず、ただ茫然とトキヤを見る。

 「多分、このままこの事件は収束すると思います。これと言った明確な理由はないんですが、でも、このまま終わるだろうというのは、色々な方面から話を聞いて確信しています。」

 トキヤは真面目な顔で話し続ける。

 「警察は、これ以上捜査をするつもりはないらしいです。吉野さんの事務所筋から聞きました。吉野さんもギャアギャア騒いでいたのは最初だけで、被害届を取り下げるにはどうしたらいいのかって質問を、最近マネージャーさんにしたそうです。失くしただけかもしれないと言い始めたとか。」

 「そうなんですか・・・。じゃあ、たまたま吉野さんが楽屋にいらしてて、本当に偶然、落ちてポーチに入っちゃったっていうだけだったのかもしれませんね・・・。」

 どう考えても、あれを見つけたときはそんな風には見えなかったが、こうなるとそう思い込むしかなかった。

 それでも、なんだかほっとした。
 このまま自然に騒動が収まるだろうと、今日までトキヤの話を聞いて、春歌自身も予想はしていた。
 
 当初は、警察に捕まったらどうしよう、という、至極子供っぽいながらも当然な不安に怯えていたので、このままこの件がこれ以上騒がれる事無く終わる確信がある。とトキヤに改めて言われ、安心がぐっと色濃くなる。

 「だから、これはもういっそ、世に出てこない方がいい。ここに捨てましょう。沈めてしまえば、もう浮き上がってこない。100%は世の中あり得ませんから万が一はありますが、その可能性も、こんな場所なら極めて低い。」

 「あ、だから水深が、って、さっき・・・。」

 「ええ。」

 トキヤが頷く。

 春歌は思案した。
 
 人として、結果的に黙って持ってきた物を返さないのは良心が痛んだ。だがそれは、レンも巻き込む事になる。何も悪くないのに取り方に寄っては犯罪になるこの件は、レンの人生に傷がつくかもしれない以上、やはり正直に世間に話すなど出来ない。

 捨てた方が正しいのだろうと、春歌も思った。

 「・・・そう、ですね。その方がいいかなって、私も思います。」

 春歌がゆっくりそう言って、トキヤを見る。
 トキヤは少しだけ笑って、湖面を見た。

 「私はね、少し残念なんですよ。捨てた方がいいと判っていても。・・・これがあれば、君を脅迫して、手元に置く事が出来るから。」

 物騒な台詞に春歌は一瞬、たじろいだが、静かに話すトキヤは、言葉とは裏腹に穏やかな顔をしていた。

 「君はこれを拾ったから、私を頼ってくれた。レンにも言わなかった事を、私にだけ話してくれた。君と共犯になれた事は、私にとってこの上ない喜びでした。だけど、それで満足できない気持ちもあった。事実を世間に公表すると脅して、君を強引に私のものにしてしまおうと・・・何度そんな卑怯な筋書きを考えたか・・・。」

 春歌は、黙ってトキヤの告白を聞いていた。

 「軽蔑しますか。されても仕方ない。好きだから、そんな馬鹿げた事も考えてしまった。まあ、君に嫌われたくなかったから、実際はそんな真似は出来なかったんですけどね。レンの事も、少なからず友達だと思ってますし・・・。」

 レンを友達だと思っている自分が面白いのか、トキヤはその部分を、自分で言いながら嘲笑っていた。

 「これを捨てたら、君との繋がりが無くなってしまうと悩みましたが、でも、私が自分で情報を集めた結果、先ほども申しましたように、多分このまま事件はうやむやになると確信しました。確信した以上、このままコレを持っているのは得策ではないと判断しました。」

 掌のそれを転がすように眺める仕草は、確かに、それを捨てるに惜しいと思っているようだった。

 そっと、トキヤの掌の上のそれに触れた。久しぶりに見たイヤリングは、陽の光を浴びてきらりと光る。お互いなんとも言えない気持ちで時間がだけが過ぎ、トキヤが意を決したように呟いた。

 「捨てます。」

 彼の声は、今ここで捨てなければ、一生持ったままになってしまうとでも言いたげな、切羽詰まったもののようにも聞こえた。春歌は頷き、イヤリングごと、そっとトキヤの手を握った。
 
 恋人同士でもないのに何度か抱きしめられ、キスをした不思議な仲だ。 
 それでも彼は、春歌をレンの恋人だと踏まえてそれ以上の何も求めてこなかったし、春歌も、それに安心して委ねていた。

 叶わない夢が少しだけ叶う時間をくれる者と、恋人にぶつけられない辛さを慰め解してくれる者。このまま何かの歯車が狂わない限り、現実を忘れられる特殊な場所の確保が暫くは続くと、お互い感じるようになっていた。

 それこそが、同じ秘密と罪悪を共有する仲だ。
 
 トキヤにとって、春歌が呼ばずとも会いに来てくれたこの半月は大きかった。こんな物が無くても、春歌はこれからも時折、自分の部屋を訪ねてくれると思えるようになっていた。だから最初の理由など捨てても構わないし、寧ろ捨てたい。今まで春歌が自分に逢ってくれたのは、春歌自身の不安を取り除くと同時に、疑われかねないレンをも守る為でもあったから。だがこれからは違う。

 「これを捨てても、これからも私と、時々でいい。こうして会ってくれますか。」

 トキヤの質問に、春歌は頷いた。
 元々学園時代からの友達だ。だから迷わず頷いていた。

 「・・・ああ、よかった。とても嬉しいです。・・・だったら尚更、これはもう捨てたい。」

 噛みしめるように目を閉じたトキヤの、心底嬉しそうな笑顔に、春歌もつられて笑った。

 笑顔を返しながらも、トキヤの台詞と自分の心の温度に差があるのには気付いていた。トキヤは、多少は春歌の考えとは違う未来を期待しているだろう。
 春歌は、期待に応えられない自分を知っていた。しかしトキヤも、応えられない春歌と過ごす未来も予想しているに違いない。それでもいいと思っているのだとも、春歌には解っていた。
 
 レンには言えない、トキヤとだけの秘密を持ってしまった自分は、きっとこれからもトキヤと会うだろう。2人の逢瀬に渦巻く物が、甘えだろうが逃げだろうが、下心の基の優しさであろうが、そこに異論はない。そんな気持ちで春歌は、はい。そうですね。と返事をした。

 そして、2人で一緒に、静かにイヤリングを湖に沈めた。
 大した音も立てず、それはあっけなく見えなくなった。






 岸に戻ってボートから降りた。
 歩きだして程なくするとトキヤが、 

 「あのホテル。」

 と、薄い林の向こうの建物を指さした。

 「今日は、あそこに部屋を取ってありますから、1泊して帰りましょう。折角こんな所まで来たのですから。」

 「えっ・・・。」

 流石に春歌が立ち止まる。
 だがトキヤはおかしそうに笑った。

 「何を想像したのか知りませんが、部屋は2つ取ってありますよ。まあ、君が一緒の部屋になりたいと言うなら、私は別に狭いベッドでも一向に構いませんが?」
 
 「いえ! 一緒じゃなくていいです!」

 春歌は慌てて返事をする。

 「あ、でも私、お財布にそんなにお金が入って無い・・・。さっきの新幹線のお金も私、まさかこんなに遠くに来るなんて思って無くて、」

 急いで自分のバッグから財布を取り出し、中身を確認し始めた春歌を手で制したトキヤは、

 「構いませんよ。新幹線もこの宿も、私が勝手に取ったんですから。それより疲れたでしょう。早くチェックインして、部屋でゆっくりシャワーでも浴びて一休みして、それから、夕飯を一緒に頂きましょう。」

 林は薄く、木々の間は間隔が広く、暗さも全くない。
 そんなこともお構い無い様子で、トキヤは春歌の手を取ると同時、引き寄せてキスをした。

 春歌は拒まなかった。慣れたのか、レンの身代わりにしているのか、流されているのか。それともトキヤのキスを心地良いと思い始めているのか。彼の好意をいいように弄んでいるのか。

 どれも当てはまる気がする。
 どんどん薄くなる罪の意識に気付かないフリをして、春歌はされるがままにトキヤを受け止め、目を閉じていた。


 

 トキヤの言う通り、部屋は2つリザーブされていた。
 隣同士でもなく、階が違った。少しだけ拍子抜けした自分を心の中で叱責しながら、春歌は通された部屋でぼんやりとしていた。

 レンはどうしているだろう。
 
 全く連絡が取れないまま半月が経った。その間、部屋へ帰って来た形跡も無かった。毎晩は訪れていないから正確には不明だが、それでも1日おき以上にはレンの部屋へ通ったのだ。合鍵はあまり使いたく無くてこれまで滅多に頼らなかったが、今回は訪れる度に無人の部屋へ入った。

 だが、生活感が無くなっていくばかりの部屋で、1時間ほど日々待っても、レンは帰ってこなかった。
 
 レンが帰ってこないのと引き換えに、騒動は落ち着いて行ったようにも思う。 「俺がうまくやる。」 という彼の台詞を思い出す。本当に彼がどうにかしてくれたのだろうか。でも何故、彼は帰ってこないのだ。

 色々考えながらシャワーを浴び、飛び込んだ店で選んだ服に着替えた。
 
 トキヤが、着替えを調達した方がいいからと、タクシーで一番近い衣料品店まで連れて行ってくれた。いかにも観光地の田舎の店は、もうすっかり陽が落ちかけているその時に閉める寸前だった。
 若い女が着用する洋服としてはろくなものはなかったが、1日間に合わせで着替えとして着る分には何とかマシな物があり、トキヤが買ってくれた。

 
 冬はスキー客で賑わうらしいこの宿は、まだこの時期は閑散期だそうだ。
 
 他に客もいないようで、夕飯はダイニングでトキヤと2人きりだった。ただ、少し離れたテーブルに食事をし終えた皿とグラスが残っていたので、他の客と被らない様に、時間をずらしていてくれているのだなと春歌はそれを見て思った。


 「部屋に備え付けの夜着はありますから、すいませんが寝る時はそれで都合して下さいね。」

 「あ、はい。すいません色々、なんだかお世話になりっぱなしで・・・。」

 カチャカチャとフォークと皿が当たる音が静かに響く部屋から、湖が見える。
 
 部屋からの眺めも同じで、さっきキスをした林はやはり木が少なく、湖までさーっと見通せた。すべての部屋がレイクビューだと聞いたので、もしも宿泊客が大勢居たら、あんなキスはしっかり目撃されていただろうと、春歌は部屋で赤面した。
 
 「このキッシュ、美味しいですね。今度つくってみようかな・・・。」

 「私も好きな味付けです。君が作ったら、味見させて下さい。」

 「はい、ぜひ。上手に出来るか自信ないですけど。」

 こんな静かなダイニングで2人きりではきっと、前はもっと緊張して食事をする羽目になっただろうと、2人して笑い合う。それ程、このひと月足らずでトキヤと春歌はすっかり仲を深めていた。

 決して恋人同士にならないと知りながら。
 トキヤが学生時代から春歌を好きだったのは勿論だが、きっかけとなった内容が内容だから、結束するのが早かったのかもしれない。元々友人だったのも大きい。狡さの利害の一致と、心の一部を寄り添い合わせる歯車がピタリとあわさったのだ。

 キスはその代償だ。自分がこんな狡い真似をしている罪悪感で、レンの芝居も許せる。許せれば喧嘩にならない。それでレンとの仲は上手くいく。その為だ。それ以上はない。いつの間にか正当化された理由が、春歌をトキヤの前で笑顔にする。

 大体、こんなにも放っておかれているのだから、それ位構わないではないか、という気持ちが実際だった。トキヤもそれは似たようなもので、レンからの連絡がなくなってからは益々遠慮なく、体の関係を持たない以外は、春歌の隣を定位置にしたかのような態度だった。
 
 「夜・・・、そうですね、21時頃になったら、君の部屋へ行ってもいいですか。寝る前にほんの少しだけでいいから、君の顔を見てから眠りたい。あまり遅いと、君も今日は疲れたでしょうから、それ位の時間に。」

 「あ、はい。いいですよ。ノックしてくだされば開けますから。」

 和やかに夕飯を終えて、春歌を部屋まで送ったトキヤは自分の部屋へ一旦戻って行った。


 
 
 
 

 部屋へ戻ってほどなくしてドアがノックされた。
 春歌は、約束より早い時間に多少びっくりしつつ、笑顔でドアを開けた。

 
 「――――――っ。」


 喉仏を引っ掴まれたかと思った。
 
 ひっ、と。
 声にならない悲鳴が空気を掠め、一瞬すべての時間が止まった。

 
 「やあ、ハニー。久しぶりだね。俺の為に、ツインをシングルユースしてくれてるのかい。」

 
 笑顔のレンが、ドアを開けたその場所に立っていた。

 
 「キッシュ、美味しかったね。ハニーも食べた?」

 
 先ほど見たテーブルに残された皿とグラスは、ひと組だった。
 それを思い出した春歌にとって、初めての経験だった。恋人の笑顔を、心から怖いと思ったのは。






    
   To Be Continued・・・







  



 
 








 
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No title

うお!!最後のところで鳥肌立ちました(^_^;)レン様の行動の謎…続き、楽しみにしています♪

ナナオさんへ

ナナオさんコメントありがとうございました!

8話を掲載致しました!
レン様がずっと何をしていたのか、お読み頂ければと思います。
9話が最終回となります。
出来ましたら最後までお付き合い頂ければ嬉しいです。
コメント頂いて、この回の最後で驚いて下さったようで、書いた甲斐が御座いました!
感想頂けると本当に励みになります。感謝です。
有難うございました。
プロフィール

みるくあずき2

Author:みるくあずき2
成人。
主婦。母。妻。嫁。娘。事務員。など。

本家ブログはアメブロ
http://ameblo.jp/milk15azuki
にて、乙女ゲームレビュー(感想・攻略? 雄叫び、乙女向けCDも愛聴)を書き綴っております。

乙女ゲ歴というかゲーム歴4年。
妻となり母となって大分経ってから見つけた趣味なので、遅咲きです。
遅咲きの狂い咲きってヤツですね。

本家ブログは只今リアル絶賛多忙中の為に気紛れゆるゆる更新です。コチラは元々気の向くままに進めています。

下のカテゴリからお好みのモノを選んで頂くと、連載は1話から読めます。

感想・お世辞は大歓迎ですが、苦情は受け付けられません。
鍵付きのコメントは、拍手コメントも含め一切の誤表示を防ぐ為、お返事は致しませんが、必ず読んでおります。励みになっております。有難うゴザイマス。
拍手とかコメントとか貰えると泣いちゃうくらい嬉しいですよ・・・。

鍵付きでは無いコメントは、拍手コメントも含め必ずお返事させて頂いております。
宜しくお願い致します。

只今うたプリだと トキ春 嶺春 蘭春 音春を筆頭にカミュ春や翔春、真春、レン春もございます。R18、オールNLとなりますので宜しくお願い致します。

だけど最近プリンスよりも先輩とかヘヴンズが好きだったり・・・。

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