FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Amadeus 第1話








 Amadeus
 第1話




 



 
 私は蘭丸さんとお付き合いをしていますが、真斗君ともお付き合いをしています。正確には、本当は蘭丸さんの事が一番好きなのですが、真斗君ともお付き合いをしなくてはいけなくて、しています。そしてそれを、真斗君は知りません。


 蘭丸さんは出会った頃、とても頑なで心を開いてくれなくて、それは誰に対してもその対応だったのですが、兎に角他人を信用するという行為そのものを信用してないといった風でした。

 

 そんな私を、どうして恋人にしようと思ってくれたのかは判りません。

 いえ、そもそも、今でも恋人だとは思っていないのかもしれません。恋人だったら、多分、他の男性とセックスをさせたりしないと思うから。

 

 だったら私は彼にとって何なのだろうと思うのですが、彼は私の音楽だけは認めてくれていて、私の作った曲を最高の作品にして最高の状態で唄う為に有効だから私を手元に置いておきたいというような事を以前言っていました。多分私の事を指してだと思うのですが、天才だと言っていました。褒め言葉だと思うのですが、彼はそんなような話をしている時も、どちらかというと苛ついた感じの、面白く無さそうな雰囲気を醸し出していました。

 ただ、それは私に話してくれたのではなくて、誰かと電話をしていてそう言っていただけで、電話を切った後も一切その件については触れなかったし、その後も一度もそんな話は2人の間に出て来ませんでした。私は蘭丸さんの為に何かがしたかったし、何かをしても拒絶せず私の音楽を気に入って唄ってくれるようになっただけで満足していたのです。


 

 「舐めろ。」

 
 ベッドに大層な態度で腰かけた彼はこんな風に、私の都合も状況もお構いなしで命令します。こんな彼すら、私はおこがましくも癒してあげたい気持ちでいっぱいで、言う通りにしています。

 
 蘭丸さんと付き合うようになってから言いつけられ、習慣になった紐状のショーツは下着としての役目を全く果たしていなくて、うっかり気を抜くと、挿れられた太いバイブが抜け落ちそうになってしまいます。障害物が無いので床にしゃがみ込み先端を床に押し付け、自分の奥へ奥へと入れ込んで落ちないように工夫しながら、蘭丸さんのモノをおしゃぶりします。


 「なんだオマエ、自分から腰使ってんのか。スケベな女だなあ、玩具だぞ、どうしようもねえな。」

 
 判っていて意地悪く言う蘭丸さんの表情は見ないでいます。
 どんな顔をされていても、私にはどうする事も出来ないしきっと心が晴れるわけではないだろうから。


 「昨日ヤったんだろ、真斗と。どうせ3発も4発もしたんだろ、まだ足りねえのか。おい、何発ヤったんだよ。」

 「・・・3、回しました。」

 「それで俺のチン○嬉しそうにしゃぶってやがんのかよ。3発もハメ込んで貰って足りねえとか、ほんっと好き者だな。」


 私は返事をせず、蘭丸さんのモノに奉仕し続けます。

 何を言われても、こうしていると頭が真っ白になってきてしまう。昨日真斗君にされた事を思い出して、余計にバイブの嵌った場所が滑りが良くなっていくのが判って、またそれが自分を煽る。


 

 昨日の真斗君は、久し振りに会えたせいかいつもより激しくて、最後はもう声が枯れてしまいそうだった。


 「好きだ。愛してる。」

 
 そう繰り返す真斗君に対して、私は同じ言葉を返します。
 
 不実? そうかもしれません。でも、私は彼の事も好きです。愛しているかと言われたらよく判りませんが、でも、好きではあります。彼と身体を重ねるのは気持ちが良くて、彼に求められるのは嬉しい。それに、蘭丸さんの言いつけだから守らないといけないし、守れる。

 
 
 でも最近、真斗君が少し私に不信感を持っているようです。
 

 私が携帯にロックを掛けていて、絶対に蘭丸さんからの電話に彼の前では出ない事や、突然の訪問にはほとんど応じなかったり予定変更にあまり対応しなかったりするので、自分以外に誰かと逢っているのではないかと疑ってるみたい。

 疑いではなくて、本当にその通りだから真斗君は凄いと思います。

 その疑心暗鬼が昨日のセックスに表れていて。


 「俺だけか、俺だけを好きか、俺以外の男とこんな事、していないか!」


 「してません、してません、真斗君、だけ、真斗君だけが、好きっ!ああっ、も、もう無理で」


 「だめだ、まだだ。もっと俺を感じて、俺だけを好きでいるように・・・!」


 揺さぶられている間も多少の罪悪感はあったのですが、そんなのは吹き飛びます。気持ちがいいからそっちの方が勝ってしまうから。荒い息で私だけに夢中になっている男性を受け止めるのは幸せな気持ちになるから。女になるという事はこういう事なのだと実感できて、それが、嬉しい。

 
 何となく昨日の真斗君を思い出していたら、突然口の中一杯に粘ついた大量の液体が噴出された。唇の隙間から熱いそれが零れ落ち、頭上から蘭丸さんの声がした。


 「零してんじゃねえよ、ちゃんと全部飲め。」


 上気した吐息と共に放たれた言葉は、私の中に当然の常識として染み込んでいきます。

 私はもう、とうの昔に諦めているのです。これだけ傷ついた過去を持つ人が、心を開いてくれるはずがない。世の中はそんなに甘くない。頑張れば必ず報われるなんて事は無い。

 でも、傍に居たい。居られたらそれだけで嬉しい。優しい言葉もまろやかなぬくもりも貰えなくても、私の音楽を認めてくれてその音楽を最高の状態な歌にしてくれる気持ちだけでいい。その為になら私はどんな彼も受け入れられる。例え誰かをばれていないとはいえ傷つけていたとしても。



 外はすっかり真っ暗で、物音ひとつしない真夜中の自室。

 
 私のこんな回想じみてまとまりのないような、思いつくまま口にした話を神宮寺さんは黙って聞き終えた後、見惚れる程綺麗な笑顔を見せてくれました。


 
 「流石だ、レディ。」


 
 その賞賛の言葉の意味は、私には解かりませんでした。












 ~To Be Continued~













関連記事
スポンサーサイト
FC2公認の男性用高額求人サイトが誕生!
稼ぎたい男子はここで仕事を探せ!
[PR]

プロフィール

みるくあずき2

Author:みるくあずき2
成人。
主婦。母。妻。嫁。娘。事務員。など。

本家ブログはアメブロ
http://ameblo.jp/milk15azuki
にて、乙女ゲームレビュー(感想・攻略? 雄叫び、乙女向けCDも愛聴)を書き綴っております。

乙女ゲ歴というかゲーム歴4年。
妻となり母となって大分経ってから見つけた趣味なので、遅咲きです。
遅咲きの狂い咲きってヤツですね。

本家ブログは只今リアル絶賛多忙中の為に気紛れゆるゆる更新です。コチラは元々気の向くままに進めています。

下のカテゴリからお好みのモノを選んで頂くと、連載は1話から読めます。

感想・お世辞は大歓迎ですが、苦情は受け付けられません。
鍵付きのコメントは、拍手コメントも含め一切の誤表示を防ぐ為、お返事は致しませんが、必ず読んでおります。励みになっております。有難うゴザイマス。
拍手とかコメントとか貰えると泣いちゃうくらい嬉しいですよ・・・。

鍵付きでは無いコメントは、拍手コメントも含め必ずお返事させて頂いております。
宜しくお願い致します。

只今うたプリだと トキ春 嶺春 蘭春 音春を筆頭にカミュ春や翔春、真春、レン春もございます。R18、オールNLとなりますので宜しくお願い致します。

だけど最近プリンスよりも先輩とかヘヴンズが好きだったり・・・。

最新記事
カテゴリ
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。