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ヒメハジメ 



 


 ヒメハジメ 

  レンの場合



 



 「あけましておめでとう、ハニー。」

 「はい。あけましておめでとうございます。えと、だ、ダーリン・・・。」

 「まだその呼び方に慣れないの? 早く慣れてほしいな。」

 「は、はいあの、すみません、今年は頑張ります・・・。」

 
 俯いた彼女を抱き寄せる。
 慣れないところも可愛いからいいんだけど、歯がゆい気持ちもあって、でも別にいやじゃなくて。恋っていうのは不思議な感覚だ。

 「もう年が明けちゃったんだね・・・さっきまでは2014年で、君と2人で遅い夕飯を食べていたのに、なんだか不思議だね。時間が進んだだけで、西暦が変わってるなんて。」

 「そうですね。」

 
 ついさっきオレたちは、大晦日にまで生放送の仕事をぶっ込んでくれた事務所のお蔭で、遅い夕食を摂っていた。彼女がオレの帰りを待っててくれて 「遅くなってしまったので、身体の為にもお蕎麦だけにしましょうか。」 と気遣って作ってくれたものだ。

 
 「美味しい。君は何でも作れるね。ていうか年越し蕎麦なんて、生まれて初めて食べた気もする。」

 「えっ、そうなんですか?」

 「うん・・・どこかで何度かは食べてる筈だけど、こうして、好きな子と、1年を楽しく過ごせた事を噛みしめながら、来年も君と過ごしたいなって願いながら食べたのなんて、初めてだ。」
 
 オレの言葉に照れて、蕎麦を飲み込むにもモジモジするハニーが可愛かった。
 それからのんびり、彼女の淹れてくれた食後のコーヒーを飲みながらまったりしていたら、年が明けた。

 
 幸せだ。
 
 なんでもないこんな日常が、とても。彼女と年を越せた。
 
 そして新しい年もまた一緒に居られるんだという希望がある。こんな些細な安寧を幸せと呼ぶのだと、俺は彼女と付き合って知ったのだ。

 「今年も1年、オレと一緒に、いろんな事、しようね。君に色んな景色を見せてあげたいし、食べさせてあげたいお菓子もたくさんあるんだ。そうそう、今品切れで話題の、あの銀座のケーキショップの焼き菓子。あれはウチのツテで手に入るから、手始めにそれを・・・。」

 浮かれて話すオレの台詞を、慌てた様子の彼女が遮る。

 「そんな、悪いですそんなの。朝早くから並んでる方もすごい人数だって、ついこないだテレビで見ましたし・・・。」
 
 「君は本当に欲が無いねえ。オレは、君の望みを叶えてあげたいんだよ。勿論、君の曲をこの上なくいいものにオレの歌で仕上げる。というのはいつも全力で叶えるつもりだけど、それは仕事って部分もあるだろう。そうじゃなくて、ただ君の恋人のオレとして、君の他愛ないわがままを聞いてあげたいんだ。」

 わざとらしく、軽い溜息をついて見せる。本当に彼女は無欲だと思う。だからこんなに、何かをしてあげたくて仕方なくなる。

 「ねえ、何か欲しいものや、してほしい事はないかい? たまにはわがままを言っていいんだよ。というかオレとしては、新しい年の一番初めは、好きな子の願いを叶えるって場面からスタートしてみたいなって気持ちがあるんだけど。」

 「私は、神宮寺さんにいつも嬉しい気持ちをもらっています。だから私こそ、神宮寺さんのわがままをきいてあげたいです。」

 また苗字で呼んだ彼女のおでこを軽く小突き、オレは笑った。

 「早く呼び慣れてほしいね。まあでも、オレにわがままを言えと言われても困るな。オレは、君が居てくれさえすればそれでいいからね。他に欲しいものなんて無い。」

 「私も同じです。」

 にっこり笑った彼女の頬に、そっとキスをする。彼女はじゃれて遊ぶ猫のように身を動かして、ニコニコしている。その笑顔が可愛くて、オレのキスをくすぐったそうに受け止めている仕草が堪らなくて、オレは彼女の耳元で囁いた。

 「ねえ、やっぱり今、わがまま言ってもいいかい。」

 「はい、どうぞ。」

 オレの下心なんて想像もせずに、ハニーがにこっと笑う。
 そんな純粋無垢な彼女を淫猥にベッドへ誘うオレは、相当悪い男なのかもしれないな。そんな風に思いながら、オレは彼女の腰を撫でた。

 「したい。今から君と。新年一番最初の新しい時間を、君と愛し合う事から始めたい。」

 そう言ってハニーと目を合わせると、まるで猛スピードで空が夕焼けに染まるかのように、彼女の顔が一瞬で真っ赤になっていった。

 「ははっ、真っ赤だ。」

 「そ、そそそ、それは!」

 ぎゅっと彼女を抱きしめる。

 「ヒメハジメ、ってやつだね。新年一番最初に、君と愛を確かめ合うんだよ。」

 益々顔を真っ赤にして、彼女が俯く。
 そんな熱くなった頬を両手で挟み、キスをした。

 「っん、ダーリン・・・っ。」

 息苦しそうに肩を上下させ、唇を離した途端大きく息を吐いている。酸素不足のせいで酔ったような顔をしてるのだけど、それに煽られる。かぷりと耳朶を噛むと、ひゃあっ! と飛び上がってハニーが驚いた。

 「耳、噛んだだけだよ。そんなにビックリした?」

 「だって、だって、あ、あん!」

 「だって・・・なに? 教えて。ビックリしたの、それとも、噛まれて気持ちいいのかい。」

 問いかけながらも、首筋に舌を這わす。
 指で胸の先端を探り当てると、そこはもう固く勃たち上がって、捏ねて転がせる程だ。

 「や、やん、ダメ、やぁ・・・っ。」

 「ダメって何が。この固くなってるココを、こうするのがダメなのかい。」

 「や、やっ・・・ 今日は意地悪ッ・・・!」

 息も絶え絶えに抗議する彼女にもう一度噛みつくようなキスをして、俺は囁いた。

 「今年の一番最初だから、色々確認しながらしてるんだよ。どこが一番感じるか、どうすれば一番君が悦ぶか、全部、再確認して、去年よりもっと感じさせてあげようと思ってね。今夜は寝られないよ。覚悟してハニー。」

 「そ、んな確認なんて・・・ああっん!」

 抗議を無視して、俺は彼女を抑え込んで首筋に顔を埋めた。同時に、自分の膨張した股間を彼女の下腹部に擦り付ける。彼女がその固さに気付き、さっきより更に熟れた吐息を零して身を捩った。

 「まだ服の上から押し付けただけだよ。なのに、感じてるの? 随分イヤラシイんだね、君は。」

 「いや、いやあん!」

 言葉で攻めるオレが耐え難いのか、彼女が必死で横を向き、シーツを引っ張って顔を隠そうとする。
 オレはその手を絡めとり、彼女の顔を自分の方へぐいっと向けた。

 「だめだよ、ハニー。」

 ぎゅっと目を閉じたままの彼女の頬にキスをする。

 「こっちを向いて。」

 おずおずと目を開けるその様子が可愛い。

 「顔も、ちゃんと確認しながらするんだから、隠さないで。本当は、挿れてる間も君と見つめあっていたいぐらいなんだよ、オレは。」

 「そ、そんなの恥ずかしいです!」

 「うん、知ってる。恥ずかしがってる君は本当に可愛いよ。」

 そう言うと、またハニーはぎゅっと目を瞑った。
 ああ、可愛い。オレは、瞼にキスをし、頬にも唇にもキスをした。

 「ねえ、せめて、してる最中に見つめあうのは我慢するから、他の事で多少恥ずかしがらせても、許してくれないか。ダメかい。」

 「だ、だめです。だめです・・・。」

 
 ダメと言いながら、彼女はもうオレにしがみついて、呼吸をするのが精一杯に見えた。今からひと時、彼女は、オレに溺れてオレだけを岸にして必死にオレに繋がるんだ。それが例えようもなく自分を昂ぶらせる。彼女が頼れるのも、溺れるのも、受け入れるのもオレひとりなのだと。

 
 「愛してる。」

 
 言いながら軽いキスをすると、彼女も、「私も。」 と小さく答え、ぎゅっとしがみつく腕に力を入れた。それが合図になって、オレは彼女の中に入り込む。熱くて固いオレのモノが、熱くて柔らかいのにオレを締め上げる彼女の肉の筒に入り込んで、蕩けあってひとつになっていく。
 
 
 「あ、あっ、ダーリ、ああっ、ああん、あっ。」

 「ああハニー、すごい、ヤバイよ・・・可愛い、可愛いよハニー・・・。」

 
 抱き合って求め合って、お互いうわ言みたいに喘いで、周りが見えなくなる。

 気持ち良さで神経がぐちゃぐちゃになる。そんな快感の渦の中で、らしくない願いを頭の片隅で呟きながら、オレは更に深く繋がる為に彼女の足を持ち上げた。

 
 年が変わっても、このまま、君の熱を、また1年感じられるようにと。
 この愛が、途切れる事なく続くようにと。この熱を、ずっと感じていたいと。今年も、来年も、その先も。

 「ダーリン、もう、イッっちゃ、う・・・。」

 「ダメだよハニー。一緒にイキたい。まだもっと、もっと君が欲しい・・・。」

 
 腰を動かしては止め、荒い呼吸でキスを繰り返し、また腰を動かし貪りあう。それに合わせるかのように、繰り返し浮かぶ願い。愛する彼女との永遠を夢見ながらのヒメハジメとやらは、まだ、すぐには終われそうもない。終わりたく、ない。








  

  fin






 


  明けましておめでとうございます。
  年末に頂いたリクエスト、1位はレン春が獲得いたしましたー!
  新年最初、甘い恋人同士の幸せなひめはじめで御座いましたが、いかがでしたでしょうか。今年もどうぞ、よろしくお願いいたします!

 
 



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プロフィール

みるくあずき2

Author:みるくあずき2
成人。
主婦。母。妻。嫁。娘。事務員。など。

本家ブログはアメブロ
http://ameblo.jp/milk15azuki
にて、乙女ゲームレビュー(感想・攻略? 雄叫び、乙女向けCDも愛聴)を書き綴っております。

乙女ゲ歴というかゲーム歴4年。
妻となり母となって大分経ってから見つけた趣味なので、遅咲きです。
遅咲きの狂い咲きってヤツですね。

本家ブログは只今リアル絶賛多忙中の為に気紛れゆるゆる更新です。コチラは元々気の向くままに進めています。

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宜しくお願い致します。

只今うたプリだと トキ春 嶺春 蘭春 音春を筆頭にカミュ春や翔春、真春、レン春もございます。R18、オールNLとなりますので宜しくお願い致します。

だけど最近プリンスよりも先輩とかヘヴンズが好きだったり・・・。

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