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僕と彼女のロジックじゃない関係

 


 僕と彼女のロジックじゃない関係
         
          藍ちゃんSS

 








 僕はロボットだ。
 みんなには内緒だけどね。

 多分、ランマル辺りは知ってもすぐには信じないと思うけど。目の前で電源の入力とか見せても、親父が何か仕掛けてんだろ、とか言ってなんだかんだ疑うか、興味が無いって帰りそう。

 レイジは、「えええええ! そーなんだー!」 とかって大袈裟に驚いて、わーわー喚いて、次の日何もなかった顔して普段通りだね。
 レイジのあのスルー能力って何なんだろう。唐揚げって美味しいらしいけど、食べると自分の優先順位の低い事項から忘れて行く作用でもあるのかな。今度、調べてみるのも悪くないかもしれない。本気の本当の底なしに暇が出来て、それしか調べるコトがない世の中になったら。

 

 そんな日はきっと来ないけどね。

 僕はロボットだからか、こんな時でも冷静にそんなコトを考えていたりする。
 恋人が、藻掻いている最中だというのに。

 柔らかい山の天辺。尖った頂きを摘んでこりこりと弄ってから、ぴん! と、指で強く弾いてみた。

 「んんっ、んっっ!」

 それほど強い刺激じゃない筈なのに、腰をがくがく揺らす。

 「で、さっきから全然証明できてないけど?」

 僕の問いかけに春歌は答えない。
 苦しそうに息を荒げ、全身を染めている。

 「肌が、ピンク色だね。」
 
 そっと、脇腹から太股まで撫でると、ぴくりと反応する。

 「なんて言ったんだっけ? 何かされても、ちゃんと抵抗して逃げられます。だったっけ? その主張はドコに行っちゃったの。結局捕まって、涎垂らして感じてるだけでしょ。何ここ。ぬるぬるし過ぎてクリトリスも摘めないよ。」

 剥いた花芽をぬるりと指が滑る。
 彼女の身体の中心にある湖は湧水で満水で溢れて止まらなくて、中に入れた指は、温度の高さで、どろどろになった製菓用品を混ぜてるみたいな感覚だ。

 春歌は呻いてるだけだ。

 僕がタオルを噛ませちゃったから当然だけど。
 くぐもる喘ぎ声だけが漏れる。僕の、ちょっと頭の悪い恋人の、喘ぎ声。

 目隠しをされて腕を後ろで拘束された姿で、僕のベッドに転がされてる。卑猥な玩具を本来は生殖行為に使わない孔に挿れられて、肌を桜色に染めている。

 これ、埋めてく時も相当よがってたけど、抜かれた時は多分、倍はよがると予想してる。多分、イク確率はかなり100%に近い。

 この彼女の姿を見て可愛いと思う僕のプログラムの名前は、なんだろう。

 「ねえ、これが君の言う、僕にだけ態度が違うって事なの? 僕だからこんなに感じるんだって言いたいのかな。でもさ、誰にでも触られれば感じるんでしょ。人間なんだから、快感の器官はほぼ基本的に全員同じ筈。」

 くっと指を引っ掛けて、彼女の後ろを塞いでた中身を、一気に抜いてやった。

 「~~~~~っ!」

 びくんと、白い白地にピンク色が載った身体が大きく跳ねた。
 その春歌の声にならない声が、空気を震わせる。
 
 蛙の卵に似て無いとも言えない見た目の、勿論それよりも直径がやたらある単純な構造のその淫具は、思いの外彼女の小さな窄まりの壁を刺激したようだ。

 「・・・今、イったね。こっちでもイクようになったんだ。こんな体のくせに、誰かに触られても大丈夫なんてどの口が言うのか不思議だよ。」

 異物を排出したばかりの孔はヒクヒクと震え、僕が一応人間のこの世では男。とインプットされた性を刺激する。
 前髪を掴み、顔を上げさせる。

 ぐったりとした彼女は涙で目の周りが濡れていた。 
 
 「僕、怒ってるんだけど。」

 冷静に告げる僕の声に、彼女の目がまた涙を産んだ。
 
 「何度でも言うけど、流石に言い飽きてきたけどさ。」

 一呼吸おいて、続ける。

 「なんでレイジなんかに触らせてるの。君、馬鹿なの? 腰なんか触られて、なんで黙って俯いてるの。あんな事されたら殴りなよ。ていうかそもそも、僕以外の誰かと2人きりになったら、君なんか丸呑みされて終わりだよ。そんな事も判らないの?」

 畳み掛ける僕の詰問に、彼女がどんどん涙を流す。
 肩を震わせて泣く顔は涙に濡れて、鼻を啜りながら萎縮する様は、でも、どうしてだろう。

 ゾクゾク、するんだ。

 名前のついてない僕のプログラム。
 それを自覚するようになったのはいつ頃だろう。彼女と、恋人同士になってからなのだけど、なんでだろう。

 僕はロボットだ。
 外から何かを設定される存在だ。プログラムを施されない限り、僕はただの小さな機械部品の塊なんだ。

 なのに。
 他の男に近付かれて警戒もしない彼女が許せない。どうしてなのかは、よく、判らないけど。

 下心しか無いのが丸わかりなのに、ニコニコしながら話に相槌を打ってる彼女にイラついて堪らない。

 だけど判らないんだ。仕事で関わりのある人間に話し掛けられたら、ある程度愛想よく返事しないとビジネスとして成り立たない筈だよね。だから彼女がしてる事は、別に間違ってない筈なのに。なのにイライラするんだ。

 話の最中にさりげなく触れて、誘っても大丈夫かどうか確認してる僕以外の男の腕の意図に気付かない彼女が、どうしようもなく憎らしくなるんだ。

 博士は、こんな意味不明な何かを僕に施したの?
 聞いて無い。
 こんな状態、マニュアルに記載は無かった。

 イライラして、可愛いのに、憎らしくて、抱きしめたくなるのに、突き飛ばしたら泣けばいいのにって思って、そして結局彼女をこんな目に遭わせてる僕の回路の計算式は?

 口に噛ませたタオルを取ってやる。
 すぐには動かない顎が震えて、哀れな泣き顔。何度こうやって僕にお仕置きされても判らない子で、本当に手が掛かる。

 「あのさ、レイジは馬鹿なんだよ。何度僕に注意されても、君にちょっかい掛けるのをやめない程、馬鹿なんだよ。認めたくないけど、ああも馬鹿なレイジを見てると、唐揚げには、食べた人間の記憶力を当人に都合の良い部分だけ削除する作用があると思えてくるよ。じゃなきゃ、レイジが性懲りも無く君に近付く行動が理由づけ出来ない。」

 聞いてるのか聞いて無いのか、判断できないとろんとした目。

 何度いってもちょっかい掛けてくるレイジから逃げないから、さっき、いつもよりきつく注意した。
 
 そしたら、「藍くんしか好きじゃないです。寿先輩も、私の態度が藍くんにだけ違うって気付いてるから、滅多な事をしてくる筈がありません。もしそんな事になっても、ちゃんと抵抗して逃げます。」 って言い返してきた。
 
 逃げる? 抵抗して? この子が馬鹿なのか女という生物が馬鹿なのか、呆れるよ。むっとして組み敷いて縛り上げてやったらこの体たらくだよ。狩りの体勢に入った男から逃げられるなんて、甘い考えも大概にしてほしいね。
 
 腹が立ったからこうしてやった筈なのに。

 なのに、目の前のとろんとした表情に誘われてる自分に腹が立つんだ。どうして僕が、こんな聞きわけの無い子に振り回されなくちゃなんないのさ。

 無意識のうちに手を伸ばして、僕は彼女の体を抱き上げた。
 キスをして、それから、僕ははっとして、彼女を自分の身体から離す。
 
 キスなんかして、甘やかしたらダメなのに。
 こうしていつも、僕の方が欲しくなってうやむやになるんだ。それでまた結局同じことの繰り返しなんだ。

 「今日はね、許さないよ。君が2度と僕以外の男に近付かないようにするから。思い知るまで、やめない。僕以外の男なんかに捕まったら、どんな目に遭わされるのか教えてあげる。感謝してよね。」

 そう。
 僕は教えてあげてるんだよ、この子に。指導してるだけで、僕がこの子を好きにしたいんじゃなくて、そうじゃなくて。

 自分に言い聞かせているかのような、暗示のような。
 言葉を並べてる途中でそんな気がして、頭を振った。

 馬鹿馬鹿しい。
 僕は、ロボットだ。暗示なんて必要ないんだ。これじゃあまるで、僕が何かから逃げてるみたいじゃないか。

 「壊れていいよ、君なんて。」

 振り切るようにそう言って、力が入って無いせいで重い彼女の腰を引き摺り寄せた。
 柔らかい太股が行為の予感に強張る。力を入れる事は出来なくても、恐怖で筋肉と肌を攣らせる事はできるんだよね。人間って、面白い。

 「壊れるまで犯してあげる。良かったね。僕の体力が底なしで。」

 アイドルとしての顔でカメラの前に立つ時と同じ顔で、笑ってみせた。
 その瞬間春歌の目は、まるで僕を僕じゃないように見た。確かに、彼女の目がそう訴えていた。

 それが何故だか癪に障って、同時にどうしようもなく不安になって、遠慮も前置きも無く僕は彼女の中に自分を捻じ込んだ。

 「あああっ! ああ、ああっんぁあああああー。」

 いきなり突き入れられたせいか、いつもより甲高い啼き声。
 声ごと抱き締める。彼女に、僕だと判ってほしくて。
 
 「ほら、僕でしょ。いつも挿れてあげてるじゃない、同じでしょ。」

 「ひ、あ。あ、ああっ。あん!」

 「・・・なんであんな顔したのさ。僕が僕じゃないみたいな顔して、なんでなの。教えてよ。自分が自分じゃないみたいって思って怖いのは、僕だよ。君じゃない。」

 「んぁ、あっ。藍く、あああっ。」

 僕の言葉に一瞬何かを感じたような仕草をした彼女の奥を、ぐいっと擦った。
 仰け反った喉の線が女のそれで、噛み切りたいという衝動が愛しさと共に込み上げてくる。抑えきれなくて歯を立てた僕に痛みを訴えるかのように、彼女の声が一際大きくなった。

 なんで。
 僕の回路にこんなもの無い筈なのに。制御できない機械なんて、最低の欠陥じゃないか。どうしてこんな風になるの。

 ああ、止まりたい。 
 電源を落としてほしい。

 だけどそれもイヤなんだ。今この腕に抱いてる命ある愛しさに触れられない時間が惜しいから。
 
 君が他の誰かに触れられたら腹が立つんだ。
 そんな僕に酷い事されて泣いてるくせに、それでも僕を受け入れて包むその愛情が鼻につくんだ。バカだと思う。

 なのに、それが心地よくて、甘えたくて、それからメチャクチャに壊して引き裂いて、それをするのが全部僕じゃなきゃ気が済まないなんて。

 そう思う度に自制するのに、うまくいかないんだ。
 
 きっともう何もかも見えなくなってる腕の中の春歌に、気付いたら囁いてた。

 「僕が怖い? ねえ、怖がらないで・・・止まらないんだ、っ・・・。」
 
 僕には心が無いのだけど。

 その筈なのだけど。

 だけどまるでこれじゃあ。

 ロジックじゃないモノを自分の内側に見るなんて、ありえない夢を見てるみたいだ。だって僕は。






 
 




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