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Little by little 2話


 第2話
 
 

 頭が淀んでいると思った。
 そして同時に、何やら妙に温かいと思った。

 春歌は未だ眠りの淵に居たが、どうやら自分は目覚めようとしていると思った。

 頭の芯が、眠いのとは違う種類のぼんやり感を抱えている気がした。
 
 (誰かが、髪を撫でてくれているような気がする・・・。)

 心地良いような手。自分の頬に、何か柔らかいものが繰り返しあるような感触。

 (誰か、居る・・・? 私、寝てるのに・・・寝てるのに隣に居るなんて、・・・音也くん・・・?)

 そこまで思って、春歌はがばっと起き上った。
 だが、がばっと起き上ろうとしたのは春歌の意思だけで、実際は妙に体が重く、目が開いただけだった。

 「ああ、目が覚めましたか。おはようございます。」

 「―――――――え?」

 「今日の仕事が早朝ロケなどでなくて良かったですよ。うっかり私も眠ってしまいました。」

 目の前に居たのは、トキヤだった。
 春歌は、思考が停止している。起きたばかりで意味不明な状況に、自分がまだ夢の中にいるのかと本気で思った。

 「あ、え・・・? いちの・・・え・・・。」

 言葉も上手く出ない。
 どうやら自分のベッドの上らしい事は判った。そして、自分もトキヤも、昨日着ていた服で横になっている事も認識出来た。

 「大丈夫ですか?」

 そう言いながら、トキヤが体を起こし、同時に春歌の上半身も背を抱いて起こした。

 「お水です。さっき冷蔵庫から勝手に頂きました。」

 渡されたミネラルウォーターを一口飲む。
 相変わらずぐらぐらと回っているが、少しはっきりしてきた頭で、春歌は改めてこの状況を見渡した。

 そんな様子の春歌を見て、トキヤはふっと笑って、説明してくれた。

 「昨日、お茶を飲んでから、こちらの部屋にあるCDを一緒に取りに来て、そのままベッドに腰掛けて話し始めてしまったの、覚えてないですか?」

 春歌は必死に記憶を辿った。

 「そう言えば・・・。」

 そうだった気がする。と春歌は思い返す。
 確かにトキヤに、お茶を飲んでいた時、君のお勧めの音楽を聴きたいと言われ、寝室までCDを取りに来た。

 だが、なぜかその後がうまく思い出せない。
 思い出せないというより、思い出す物が無い、という気がしてならない。

 「CDを取りに来て、それから・・・。」

 そこから先の記憶は暗闇で、未だぐるんぐるんと回るような頭では回想が追いついていかない。

 「うっかり盛り上がって話し込んで、いつの間にかお互い眠ってしまったようです。ベッドに座ったのはマズかったですね。それが眠くなった原因でしょう。私も、仕事の後でしたから・・・迂闊に女性の部屋で眠ったりして、すいませんでした。」

 春歌の方へ体を向け、背中に回した手をそのままで、トキヤがほほ笑んだ。
 春歌ははっとして、
 
 「今、何時ですか、っていうか、わ、私、寝顔とか・・・もしかして寝言とかっ・・・!」

 「取り敢えず今はまだ明け方です。5時・・・ですね。」

 枕元の時計を見て、トキヤが面白そうに笑いながら答えた。

 「寝言なら、大丈夫ですよ。私も寝ていましたら、君が寝言を言ったかもしれませんが聞いていません。私の方が先に目が覚めましたが、でも、君が起きるほんの少し前に起きたので、寝顔も少ししか見ていませんよ。」

 しれっとしたトキヤの顔に、春歌は真っ赤になって布団に潜り込んだ。

 「見てるじゃないですか!わ、私の寝顔・・・わわわわ!」

 恋人の音也にすら、寝顔をまじまじと見られたら恥ずかしくて堪らない。なのに、あろうことかただの友人のトキヤに見られたとなり、春歌は恥ずかしさでトキヤの顔をまともに見れなかった。

 「何をしてるんですか、この人は。」

 頭上から、布団を通して苦笑が聞こえた。
 春歌は布団の中から、恥ずかしい! ヤダ! 最悪! など滅茶苦茶なフレーズを並べ立てた。そんな春歌が面白いのか、トキヤはくつくつと笑いながら、ジタバタする春歌をもう一度布団から引き摺り出し、座らせ、腰に手を回した。

 「ほら、逃げないで私の話をちゃんと聞いて下さい。」

 「見たんですよね! 私の寝顔、見られてますよね、やだ、恥ずかしいです、うわぁん!」

 「大丈夫、可愛い寝顔でしたよ。」

 「だから見てるじゃないですか! もおおおお!」

 春歌は、悪戯っ子のような顔で笑うトキヤの肩をぽかぽか叩いた。

 「叩かないで下さい、痛いですよ。」

 そう言いながら、トキヤは少しも痛そうでは無かった。楽しそうに笑って春歌を見ている。
 
 「ダメです! 寝顔を見られたから、仕返しです!」

 さらに、両手で肩をぽかぽか叩く春歌を、トキヤは益々笑った。

 「まったくこの人は・・・あんまりおイタがすぎると・・・。」
 
 そう言いながら、トキヤが両手で春歌を抱きしめるようにしたので、春歌はドキっとして一瞬体を竦めた。その時だった。

 「春歌・・・・・・・・。」

 「!!」

 
 人の気配と同時にした声に、春歌もトキヤも顔を上げた。
 
 音也が、そこに立っていた。

 「音也? どうしてあなたがココに?」

 ごく当たり前の質問をしていると言わんばかりの調子のトキヤを尻目に、春歌は心臓が止まりそうに驚いていた。
 音也がこの部屋に入れる事に彼女は驚かない。彼には合鍵を渡しているからだ。

 だが、このどう見ても誤解される状況に訪問されたので、驚いたのだった。

 

 「・・・・・何、これ・・・?」

 信じられないという顔をして、音也はドアを開けたまま固まっていた。

 「どういうこと・・・・?」

 音也が一歩ゆっくりと進む。

 春歌はやっと停止した時間を動かし、自分を抱えていたトキヤの両腕を振り払い、ベッドから飛び降りて音也に駆け寄った。

 「音也くん、違うの、違うのこれはその!」

 「・・・・どういう、こ、と・・・どういう事なんだよ!」

 春歌の弁解の声が引き金になったかのように、音也が怒りを露わに大声で叫んだ。音也はトキヤを睨みつけ、今にも飛びかからんばかりだった。
 
 春歌はそんな音也を抑えるようにしがみつき、彼の誤解を解かなければと必死になった。

 「ちが、ごめんなさい。違うの、何も無いの! 一ノ瀬さんとはたまたまうっかり気付いたら眠ってしまってて、音也くん、お願い誤解しないで、話を聞いて!」

 「何が!? 一体どういう事!? 2人きりでベッドの上でこんな時間に、一体トキヤと何してたんだよ!」

 「何もしてませんよ。」

 感情に任せて怒鳴る音也に、冷静なトキヤの一言が投げられた。
 トキヤはベッドから降り、興奮で拳を握りしめる音也の前にすっと立つと、その肩にぽん、と手を置いた。

 「隠すのが下手ですね。全く、アイドルたる身でありながら、君たちの仲、というものを自分からバラしてどうするんです。」

 「っ!」

 音也がトキヤを見る。
 トキヤは落ち着いた声で話し続けた。

 「私と彼女は何もありませんよ。たまたま、昨日夕食をご馳走になったんですよ。その後、この部屋にCDを取りに来て、うっかり話し込んでそのまま眠ってしまったんです。すみませんでした。友人とはいえ、彼女にお付き合いしている相手が居ると知っていたら、不用意に上がり込んだりはしなかったのですが・・・そこは私の落ち度です。彼女を責めないように。」

 「わざわざ寝室で話なんかするのかよ・・・?」

 低い声で音也がトキヤに問う。
 春歌は、血が引きそうな頭で2人を見ていた。

 「だから、この部屋あるCDを取りに来たんですよ。私がそれを聴きたいと言ったのでね。ちょっと話が盛り上がってたので座ってしまったんです。この部屋には、ベッド以外に座る場所がありませんから、それが致命的でした。私も仕事帰りだったので、布団の感触に眠気を誘われてしまった。そこは素直に謝りましょう。でも・・・。」

 強い目線で、トキヤは音也を見て告げた。

 「断じて、あなたが誤解しているような事は有りません。私も彼女も、ぐっすり眠っていただけです。大体、昨日彼女は間違えて多く作った夕飯を食べてほしいと言ってましたが、判りましたよ。音也の分だったのですね。大方、仕事の予定が狂って約束がご破綻になったのでしょう。私の方こそ、とんだ当て馬役という訳です。」

 肩を竦めて、茶化すような仕草を見せる。
 そして、音也に踵を返し

 「まぁ、今は何を言っても頭に血が上ってるでしょうから、私はおいとましますよ。七海くん、ご馳走様でした。音也、昨夜は本当に、彼女と私は何もやましい事はしてませんから、それだけは信じて下さい。では。」

 そう言って、さっさと部屋を出て行った。

 取り残された音也と春歌は、暫くお互い何を言っていいのか解らず、黙っていた。
 春歌の心臓は深く、響くような音をたてて春歌を焦らせていた。何を言えばいいのか、最良の答えを探して、鈍痛に悩む頭の中がぐるぐると回っている。

 「・・・確かめるよ。脱いで。」

 突然音也が口を開いた。

 「えっ・・・。」

 「本当にあいつに何もされてないのか、確認するんだ。脱いで。」

 俯いたまま、震える声で音也が言った。
 怒っているのか、泣きそうな顔をしているようにも見えて、春歌は動く事が出来なかった。

 そんな春歌をちらりと見て、音也は詰問するように言葉を連ねる。

 「脱げないの? なんで、どうして。何もなかったんなら、俺に何を確かめられたっていいはずだろ? 脱ぐんだ。今ここで、全部。 」

 「きゃ!」

 掴みかかって来た音也を避け切れず、春歌はよろめいた。
 顎を持ち上げられ、今にも怒鳴り付けそうな勢いで見る彼の目で射すくめられ、身が縮まる。

 「いいよ、脱げないなら、俺が脱がして、全部調べてあげるよ。」

 「そんな、イヤっ、音也くん信じてっ・・・!」

 ベッドに突き飛ばされ、破るかのように服を剥ぎ取られる。両腕を抑えつけられた春歌は、何もなかったの、信じて、本当なの。と繰り返し言うしか出来なかった。

 「何もなかったかどうかは、今から俺が判断するよ。」

 トキヤが居た時とは違い、春歌と2人になった音也の声は落ち着いていた。それが余計に春歌を怯えせた。本気で怒っているのが分かるが、彼のその怒りを鎮める術に見当がつかない。

 上半身をすべて裸にされた。
 春歌は、抵抗しても音也を更に怒らせるだけだと思い、大人しくなっていた。音也も理解し腕を解放してくれる。

 裸の胸を凝視され、春歌は恥ずかしさに耐えられず顔を横に背けた。
 ゆっくり、両脇から持ち上げるように2つの乳房を揉まれる。

 「ここ、触られてないよね?」

 こくこくと、春歌は首だけ上下に振る。

 「こんな風にされてない?」

 「ぁん!」

 きゅっと強めに先端を摘まれる。そのままクリクリと扱かれ、こんな状況なのに春歌の子宮口は軽く収縮した。

 「感じてるの・・・? 俺の指が気持ちイイから・・・? それとも、まさかあいつにこうされて、敏感になってるんじゃないよね。」

 「違う、ちがう・・・。」

 乳首を指で捏ねられ、春歌は体をビクビクさせながら潔白を訴える。そのうち音也は先端を舌で舐め、吸い始めた。チュッ!と、きつく吸引される。ふぅっ! と反応して春歌の声があがる。

 「あいつに、ここ舐めさせてないよね? 答えて。」

 「はぁん、ん、してない、そんな、あ、こと、してない、ああ、ああっ、あんあん。」

 春歌は返事をしながら、まどろみの中で頬に感じた感触を思い出した。
 
 あれは何だったのだろう。音也のキスだと思ったからには、唇の感触だったのだろうか。そう考え、途端その想いを打ち消す。何もなかったという潔白を証明する場面で、この想像は危険だ。

 「首に、跡は無いみたいだね・・・。でも。」

 音也はそう言い、下半身を覆う衣類も全部春歌から取り去った。
 間髪入れず、足を大きく開かせる。春歌は思わず、イヤっ! っと声を上げた。

 「何がイヤなの。まさか、ここにあいつのを入れたの。」

 音也がそう言いながら、春歌の肉襞を両指で拡げた。

 「違う、お願い、本当にそんな事してないです。」

 恐ろしさと羞恥で震える春歌にお構いなく、音也は指を入れて、探る様に出し入れする。壁を擦られて、春歌は涙声のまま甘く啼いた。
 
 「奥まで見せなよ。あいつの残りが無いかどうか、ちゃんと調べるんだから。」
 
 「いやぁ、もうやめてぇ・・・ごめんなさい、ごめんなさいっ。」

 「ここは何も無いみたいだね・・・じゃあ、こっちだ。」

 「えっ。」

 太腿の内側と外側を丹念に撫でてから、音也の指が更に後ろの窪みに伸びた。
 春歌は一瞬、体中の動きが止った。彼の指が、触られるべき場所でない穴に入る。

 「いやぁあああ!」

 「暴れないでよ。もっと深く入っちゃってもイイの? それとも、あいつにヤラせたのがバレると困るから抵抗してるの?」

 「違います! してないです! そんなとこダメ、触らないで、お願い抜いて、音也くんいやっいやぁっ! やめて、お願いです!」

 必死で逃げようにも、音也がしっかり抑え込んでいる体は全く進まない。春歌は、未知の感触に恐怖で涙が流れ出していた。

 「嫌がってる割に腰が揺れてるじゃん。ねえ、こっちはしたことないのに、指、すんなり入っちゃったよ。無理矢理すれば、何とかもう1本入りそうだね・・・トキヤに解してもらったの?」

 「ぐすっ・・・違います・・・違います・・・何もして、ません・・・許して・・・ごめんなさい・・・。」

 「・・・・・春歌・・・春歌は、俺のものだよね・・・?」

 まだそこから指を抜かないまま、音也が春歌の耳元で囁きかける。
 いつもの甘く、優しい声とは少し違う、詰問するような固い空気の囁き。言いながら、擦る様に指を動かし耳朶を舐める。言い得ぬ感覚に、春歌は震えながら返答する。

 「っ、お、音也くんの、モノです。春歌は、音也くんだけのモノ・・・許して、本当に、何もされてません・・・音也くんっ・・・。」

 「春歌。」

 音也がやっと指を抜いてくれた。春歌に覆い被さっていた体を起こし、膣口に自分のペニスを宛がった。
 
 「はぁんっ!あっ、ああああ―――っ。」

 「っ、狭いねっ・・・これじゃ、あいつは入って無さそう、かな・・・。それとも、してから時間が経ってるだけ・・・?」

 「あああ、してませ、あんっ、ん、信じて下さい、あんっ、信じてっ、あん、あん。」

 春歌の弁解など既に音也の耳には届いていなかった。

 「絶対、絶対許さないよ・・・俺以外の男にこんな事させたら、絶対許さないからねっ!!」

 「しません、音也くんしか、ああん、あんっ!」

 激しく穿たれながら返答する春歌の声も聞かず、音也は只管自分勝手に独白の如く続ける。

 「俺のモノだよ、春歌は、俺だけのモノだよ。絶対誰にも渡さない。俺の春歌。絶対、誰にも触らせたりするもんか・・・! 春歌、春歌。俺の春歌・・・!」

 どうしてこうなってしまったのだろう。
 春歌は泣きそうになりながら、音也をただ受け止めさせられていた。

 彼に抱かれるときは、幸せ以外の何かが有るなど考えられなかった。今まで、彼の想いを受け止める自身には、幸福感しか満ちていなかった。

 なのに、どうしてこんな事になってしまったのだろう。
 
 自分の喘ぎ声さえ現実感の無い情事の嵐の真ん中で、春歌は音也の苛立ちに満ちた精を腹と胸に撒き散らされ、呆然と漂っていた。

 

 


                    to be continued・・・・・
 

 

 

 

 

 

 
 
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プロフィール

みるくあずき2

Author:みるくあずき2
成人。
主婦。母。妻。嫁。娘。事務員。など。

本家ブログはアメブロ
http://ameblo.jp/milk15azuki
にて、乙女ゲームレビュー(感想・攻略? 雄叫び、乙女向けCDも愛聴)を書き綴っております。

乙女ゲ歴というかゲーム歴4年。
妻となり母となって大分経ってから見つけた趣味なので、遅咲きです。
遅咲きの狂い咲きってヤツですね。

本家ブログは只今リアル絶賛多忙中の為に気紛れゆるゆる更新です。コチラは元々気の向くままに進めています。

下のカテゴリからお好みのモノを選んで頂くと、連載は1話から読めます。

感想・お世辞は大歓迎ですが、苦情は受け付けられません。
鍵付きのコメントは、拍手コメントも含め一切の誤表示を防ぐ為、お返事は致しませんが、必ず読んでおります。励みになっております。有難うゴザイマス。
拍手とかコメントとか貰えると泣いちゃうくらい嬉しいですよ・・・。

鍵付きでは無いコメントは、拍手コメントも含め必ずお返事させて頂いております。
宜しくお願い致します。

只今うたプリだと トキ春 嶺春 蘭春 音春を筆頭にカミュ春や翔春、真春、レン春もございます。R18、オールNLとなりますので宜しくお願い致します。

だけど最近プリンスよりも先輩とかヘヴンズが好きだったり・・・。

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