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夏候惇SS

 
 

 穏やかな夜


 
 少し肌寒い夜。
 今日は昼間こそバタバタ忙しかったが、夕方からは比較的のんびりと過ごす事が出来た。

 戦になれば夜も昼もない。
 当たり前だが、だからこそこんな穏やかに国で過ごせる日々は、いつでも束の間だと思わなければいけない。

 しかしそれでも、何も考えずにコイツを抱きしめながら寝転がっていられる今が、永遠に続けば良いと願う。

 「夏候惇、今日は珍しいわね。もう長い事、こうしてる。」

 「ん? たまには俺も、ぼんやりしたい時があるのだ。なんだ、お前はこうしているのに飽きたのか?」

 「まさか。そんな訳ないわ。夏候惇にこうして抱きしめてもらってると、とっても幸せなの・・。」

 そう言って、更に俺の胸に頭を押し付けてくる関羽の可愛らしさときたら無い。思わず力の限りを込めて腕に閉じ込めてしまいそうになる。

 「だって・・・、いつもはすぐにお尻触ってきたりするから・・・今日はしないのかなって・・・。」

 「・・・・!」
 
 心臓が跳ねる。本当にコイツは俺を右往左往させる術に長けている。腹が立つ。

 「お、俺が、そんな事ばかりしているような誤解を招く言い方をするな!」

 「え、違うの・・・毎日、だけど・・・?」

 「~~~~~~!」

 関羽の言う通りだ。
 このところ、多分半月に渡って何もせずに眠った日などない。思い返せば、まだ月のものが終わり切っておらぬからと拒んでいたコイツが、1週間も触れられずあまりに物欲しそうだった俺を不憫に思ってか、この可愛らしい唇で愛してくれた日から、歯止めが利かない。毎晩している。

 「今日も・・・する・・?」

 潤んだ目で、俺の瞳を覗き込んで尋ねられると、理性の壁に一瞬で罅が入る。

 「おっ、おおおお前がそんなだから俺はっ・・! 俺は悪くないぞ、俺は、お前がそんなだからつい、ついその・・・とにかくだ! お前が俺を煽っているのだ。イヤなら煽るな!」

 「イヤじゃないよ。ただ、その、あんまりたくさんして、夏候惇が、私に飽きちゃったりしたらイヤだなって・・・それが怖いの・・・。」

 「は?」

 女と言う生き物は、時々物凄くバカな生き物だと思う時がある。
 大体、今のコイツのこの台詞もそうだ。ワケが解らない。

 「馬鹿か、お前は。」

 そっと頬を撫でると、だって、とモゴモゴ言って目を伏せる。揺れる睫毛が可愛らしい。

 「何故勝手に、俺の気持ちをあらぬ方へ想像する? お前は俺が、惚れた女をすぐ飽いたなどと言って捨てるような、そんな浮ついた輩だと思っているのか。」

 「そんな事は・・・夏候惇は、真面目で、真っ直ぐで、私を大切にしてくれてるって判ってる。」

 「う。そ、そうか・・・俺は、そんな風か。・・・・そうか。なら、そんなおかしな不安を持つのはやめるんだな。」

 誉められるのはどうも苦手だ。特に、武に対する努力の結果以外の事を女なぞに誉められると何やら居心地が悪い。だが、コイツに言われる時は居心地の悪さよりも、うまく言い表せないが、嬉しいような気持ちの方を強く感じる。

 不安を取り除いてやりたいというより、自分の彼女への愛おしい感情が溢れ出たせいで、口付けた。
 
 それはすぐに深くなる。軽く触れるだけ、そんな最初の気持ちは、触れた途端に木端微塵だ。
 
 彼女の柔らかい胸を掌で包むと、もう先端が尖っていた。劣情に火がつく。俺は彼女の衣服を剥ぐ。彼女も俺の衣類を解いていく。口付ながらお互いがお互いを裸にさせるだけで、こんなにも体は熱くなる。頭の中が、こいつを抱く。その欲ただ一点になる。

 首筋から鎖骨までを唇でなぞってやると、それだけですっかり甘い息を吐く。その甘い息が欲しい。だからまた口付ける。口付けると苦しそうに甘い声をくぐもらせするコイツを、もっと追いつめて俺だけのモノにしたいと思うそれは、強奪なのか、愛なのか。

 「ああ、夏候惇、ダメ、そんなに・・・。」

 力任せに胸を揉みしだいて、固く勃ちあがった乳首に強く吸いつく俺を制する声が愛おしい。ダメだと言いながら俺の欲を許してくれるこの女に、俺が与えてやれる快楽を総て味あわせてやりたい。勢い込んで、弱い首筋に又も強く吸いついてやる。

 「ああっ。」

 声を上げると同時、俺の下半身に彼女の手が触れた。
 腕枕をして横になっていたそのままの姿勢で雪崩れ込んでいたから、身を捩った時に触れたようだった。だが、その手は離れることなく、そのままそっと固くなった俺自身を包む。

 「お、おま、えっ・・・。」

 そのまま緩く上下に擦られて思わず焦る。

 「ダメ・・・?」

 「いや、別にダメでは、ないが・・・。」

 その間もゆるゆると動くコイツの指が、感情を刺激する。か細い可憐なあのような手で、男のモノなどを扱いていると思うと、それだけで頭が噴火しそうだ。

 「ね、夏候惇、今日は私が、この前みたいにしてあげる。」

 「な!」

 「え・・・ダメなの?」

 「いやダメでは無い! あ、いや、だが、しかし、お前それは・・そ、その。」

 「?」

 普段から無垢な目をもっと純粋な色にして、俺を見る顔が堪らなく可愛い。
 だが、可愛いなどと言って鼻の下を伸ばしている場合では無い。コイツの言う「この前」とは、あの時の事に違い無い。

 「・・・一応聞くが、この前みたいにしてあげる、という、この前というのは、口で、お前が、してくれた時の事だ、よ、な・・?」

 (どうしてこんなにうろたえているのだ俺は! 落ち着け! 威厳が消える!)

 そう思ってもどうにもならない。心臓の音が煩い程に響く。こんな近い距離でこんな早く鼓動がしていては気付かれてしまう。

 「そうだけど・・・。あ、ひょっとして私、上手じゃ無かった? 私も初めてだったから、上手じゃなくて当たり前だけど、でも、だったら頑張るわ。夏候惇が気持ちイイやり方を教えて。その通りにするから。」
 
 「・・・・!」

 全身が強張る。自分の愛する女に言われる嬉々とした感激。だが同時に、大切な女に娼婦の真似事のような卑猥な戯をさせるなど有り得ない、と言う葛藤。

 「あ、っと・・・・その、だな。」

 「やっぱり、イヤだった・・・?」

 「違う! そうじゃない、して貰いたい! ・・・あ、いや、あ・あ~っと、その、だな。」

 俺は女に慣れていないのだ! と叫んで寝具をひっくり返したい程だ。

 幾らコイツと何度も夜を共にしたと言っても、所詮俺はこの女しか知らぬし、大体が女となど、ロクに話もした事が無いのだ。予想外の言動には、どうしていいか判らなくなってしまう。
 
 全くこれではその辺りの小娘と変わらない。頭に血が上って失った冷静さを戻せない。
 そうやってあたふたしている俺の頬を両手で包み、関羽がニッコリ笑う。そして優しく唇を重ねて来た。

 「・・・関羽・・・。」

 「夏候惇、私一生懸命するから。貴方がどうしてほしいか、教えてね。」
 
 「っぁっ・・・!」

 そう言いながら俺のそこに顔を寄せ、いきなりすっぽりと唇で含むので思わず声を洩らしてしまった。
 理性や戸惑い。相反する感情がごちゃ混ぜになってうねる。やめさせなければと思う。なのに意思と反し、彼女を振り払う為の指すら伸ばせない。

 「よせ・・・ダメだ。」

 そう言いながら、自分の体の力は抜けていく。益々大きくなる快感に呑まれていく。
 唇で扱かれながら、舌をチロチロと動かされる。何度も何度も先端のくびれを舌全体で撫で上げられ、俺は思わずコイツの頭を抑えつけた。

 「ぁ・・・待て、待て! 今動かすなっ・・・。」

 「んんん!」

 下肢に力を込め必至で耐える。
 こんな僅かな愛撫でイってしまったら自己嫌悪に陥りそうだ。口一杯に俺のモノを咥えたまま頭を押さえ込まれて苦しいだろうが、今はそれよりも俺の名誉の保守が先だ。

 取り敢えず落ち着き、関羽の口から今にも破裂せんばかりに猛ったモノを抜いてやる。

 「気持ち良かった? 夏候と・・・キャっ。」

 もう口を利く余裕も残っていなかった。
 さっさとコイツの中に入って貪り切らないと、自分の意志と関係無い時に射精してしまう。この女を抱き締めて、この女の中で果てたいのだ。

 「んんっ、はっ・・・あああああん!!」
 
 襲いかかるように組み敷いて捩じ込んだからか、心なしかコイツが逃げ腰な気がする。
 
 逃がさない。どこもかしこも喰い散らかしてやる。今夜俺が食べ終わっても誰も手が出せないように、コイツの全身至る部分に、俺の食い跡を意地汚く刻みつけたい。

 「ああっ、ああん、ダメぇはげ、しっ・・・ああん!」

 「っ、っく・・・出すぞ。」

 「あんっダメ、中はダメ、今日はダメなのっ、あ、あああ。」

 「何がだっ、知るか・・・!」

 駄目だとか躊躇している言葉に腹が立って、最奥に届く様にコイツの腰をぐっと掴み注ぎ込んでやる。生意気な女はこんな風に、俺の下で啼いている時に強引に判らせるしかないのだ。

 出し終えて力が抜け、関羽に倒れ込む。
 コイツも、力の入らない体で横たわっていた。柔らかい胸が心地いい。汗ばんだ肌から甘い香りがする。
 
 俺が愛してやると、コイツの体から妙に甘ったるい香りがする気がしてならない。それが更に俺をおかしくさせるのだが、当の本人は気付いているのだろうか。虚ろな頭でぼんやり思う。

 「痛っ!」

 いきなり頭をはたかれた。

 「バカ! 夏候惇のバカ、バカバカ! ちゃんと数えてるのに! 今日は、今日は中で出したりしたら・・・バカああ!」

 「叩くな、イテっ。よせ、やめろって・・・悪かった、俺が悪かったから謝る!」

 組み敷いていた時は強引に出来るのに、どうもやっぱり普段は俺が弱いような気がする。
 今だって、起き上がって頭といわず胸といわずポカポカと叩き捲るから、つい謝ってしまった。

 「どうするのよ、こんな、計画もなしに子供なんて出来ちゃったりしたら・・・。」

 口を尖らせて俯く。またそれも可愛い。
 ああ、こんな風に思う俺は本当に、骨の髄までコイツに毒されているのだ。

 子供が出来れば、それこそお前は一生俺のモノなのだろうと言い掛けて、寸でで止める。こういう言い方は、惚れてる弱みに付け込んでいるようにも取れてある意味卑怯だし、男らしく無く、どこか後ろ向きな気がしたからだ。

 「子供なぞ授かり物だ。意図せずとも出来た時が、俺とお前にとって子育てを始めるのに適した時。という事だろう。」

 「すぐそういう言い方・・・。」

 「なんだ。このように言う俺が嫌いか?」

 ついからかいたくなって、意地悪な質問をしてみる。
 いつもいつも、俺の方が惚れてるようで癪に触るから。

 関羽は少しだけ悔しそうな瞳を一瞬空へそらす。だがすぐ俺の首に抱きついてきた。

 「大好き。大好きに決まってる。夏候惇と、一生添い遂げたいの。」

 胸が一杯になり何も言えなくて、強く強く抱き締める。
 俺の半身。何があろうとも絶対に離さない。死ぬも生きるも共に。これからもずっと。



 



                          fin






 
 

 

 
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みるくあずき2

Author:みるくあずき2
成人。
主婦。母。妻。嫁。娘。事務員。など。

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にて、乙女ゲームレビュー(感想・攻略? 雄叫び、乙女向けCDも愛聴)を書き綴っております。

乙女ゲ歴というかゲーム歴4年。
妻となり母となって大分経ってから見つけた趣味なので、遅咲きです。
遅咲きの狂い咲きってヤツですね。

本家ブログは只今リアル絶賛多忙中の為に気紛れゆるゆる更新です。コチラは元々気の向くままに進めています。

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只今うたプリだと トキ春 嶺春 蘭春 音春を筆頭にカミュ春や翔春、真春、レン春もございます。R18、オールNLとなりますので宜しくお願い致します。

だけど最近プリンスよりも先輩とかヘヴンズが好きだったり・・・。

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