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夏候惇SS

 
 

 穏やかな夜


 
 少し肌寒い夜。
 今日は昼間こそバタバタ忙しかったが、夕方からは比較的のんびりと過ごす事が出来た。

 戦になれば夜も昼もない。
 当たり前だが、だからこそこんな穏やかに国で過ごせる日々は、いつでも束の間だと思わなければいけない。

 しかしそれでも、何も考えずにコイツを抱きしめながら寝転がっていられる今が、永遠に続けば良いと願う。

 「夏候惇、今日は珍しいわね。もう長い事、こうしてる。」

 「ん? たまには俺も、ぼんやりしたい時があるのだ。なんだ、お前はこうしているのに飽きたのか?」

 「まさか。そんな訳ないわ。夏候惇にこうして抱きしめてもらってると、とっても幸せなの・・。」

 そう言って、更に俺の胸に頭を押し付けてくる関羽の可愛らしさときたら無い。思わず力の限りを込めて腕に閉じ込めてしまいそうになる。

 「だって・・・、いつもはすぐにお尻触ってきたりするから・・・今日はしないのかなって・・・。」

 「・・・・!」
 
 心臓が跳ねる。本当にコイツは俺を右往左往させる術に長けている。腹が立つ。

 「お、俺が、そんな事ばかりしているような誤解を招く言い方をするな!」

 「え、違うの・・・毎日、だけど・・・?」

 「~~~~~~!」

 関羽の言う通りだ。
 このところ、多分半月に渡って何もせずに眠った日などない。思い返せば、まだ月のものが終わり切っておらぬからと拒んでいたコイツが、1週間も触れられずあまりに物欲しそうだった俺を不憫に思ってか、この可愛らしい唇で愛してくれた日から、歯止めが利かない。毎晩している。

 「今日も・・・する・・?」

 潤んだ目で、俺の瞳を覗き込んで尋ねられると、理性の壁に一瞬で罅が入る。

 「おっ、おおおお前がそんなだから俺はっ・・! 俺は悪くないぞ、俺は、お前がそんなだからつい、ついその・・・とにかくだ! お前が俺を煽っているのだ。イヤなら煽るな!」

 「イヤじゃないよ。ただ、その、あんまりたくさんして、夏候惇が、私に飽きちゃったりしたらイヤだなって・・・それが怖いの・・・。」

 「は?」

 女と言う生き物は、時々物凄くバカな生き物だと思う時がある。
 大体、今のコイツのこの台詞もそうだ。ワケが解らない。

 「馬鹿か、お前は。」

 そっと頬を撫でると、だって、とモゴモゴ言って目を伏せる。揺れる睫毛が可愛らしい。

 「何故勝手に、俺の気持ちをあらぬ方へ想像する? お前は俺が、惚れた女をすぐ飽いたなどと言って捨てるような、そんな浮ついた輩だと思っているのか。」

 「そんな事は・・・夏候惇は、真面目で、真っ直ぐで、私を大切にしてくれてるって判ってる。」

 「う。そ、そうか・・・俺は、そんな風か。・・・・そうか。なら、そんなおかしな不安を持つのはやめるんだな。」

 誉められるのはどうも苦手だ。特に、武に対する努力の結果以外の事を女なぞに誉められると何やら居心地が悪い。だが、コイツに言われる時は居心地の悪さよりも、うまく言い表せないが、嬉しいような気持ちの方を強く感じる。

 不安を取り除いてやりたいというより、自分の彼女への愛おしい感情が溢れ出たせいで、口付けた。
 
 それはすぐに深くなる。軽く触れるだけ、そんな最初の気持ちは、触れた途端に木端微塵だ。
 
 彼女の柔らかい胸を掌で包むと、もう先端が尖っていた。劣情に火がつく。俺は彼女の衣服を剥ぐ。彼女も俺の衣類を解いていく。口付ながらお互いがお互いを裸にさせるだけで、こんなにも体は熱くなる。頭の中が、こいつを抱く。その欲ただ一点になる。

 首筋から鎖骨までを唇でなぞってやると、それだけですっかり甘い息を吐く。その甘い息が欲しい。だからまた口付ける。口付けると苦しそうに甘い声をくぐもらせするコイツを、もっと追いつめて俺だけのモノにしたいと思うそれは、強奪なのか、愛なのか。

 「ああ、夏候惇、ダメ、そんなに・・・。」

 力任せに胸を揉みしだいて、固く勃ちあがった乳首に強く吸いつく俺を制する声が愛おしい。ダメだと言いながら俺の欲を許してくれるこの女に、俺が与えてやれる快楽を総て味あわせてやりたい。勢い込んで、弱い首筋に又も強く吸いついてやる。

 「ああっ。」

 声を上げると同時、俺の下半身に彼女の手が触れた。
 腕枕をして横になっていたそのままの姿勢で雪崩れ込んでいたから、身を捩った時に触れたようだった。だが、その手は離れることなく、そのままそっと固くなった俺自身を包む。

 「お、おま、えっ・・・。」

 そのまま緩く上下に擦られて思わず焦る。

 「ダメ・・・?」

 「いや、別にダメでは、ないが・・・。」

 その間もゆるゆると動くコイツの指が、感情を刺激する。か細い可憐なあのような手で、男のモノなどを扱いていると思うと、それだけで頭が噴火しそうだ。

 「ね、夏候惇、今日は私が、この前みたいにしてあげる。」

 「な!」

 「え・・・ダメなの?」

 「いやダメでは無い! あ、いや、だが、しかし、お前それは・・そ、その。」

 「?」

 普段から無垢な目をもっと純粋な色にして、俺を見る顔が堪らなく可愛い。
 だが、可愛いなどと言って鼻の下を伸ばしている場合では無い。コイツの言う「この前」とは、あの時の事に違い無い。

 「・・・一応聞くが、この前みたいにしてあげる、という、この前というのは、口で、お前が、してくれた時の事だ、よ、な・・?」

 (どうしてこんなにうろたえているのだ俺は! 落ち着け! 威厳が消える!)

 そう思ってもどうにもならない。心臓の音が煩い程に響く。こんな近い距離でこんな早く鼓動がしていては気付かれてしまう。

 「そうだけど・・・。あ、ひょっとして私、上手じゃ無かった? 私も初めてだったから、上手じゃなくて当たり前だけど、でも、だったら頑張るわ。夏候惇が気持ちイイやり方を教えて。その通りにするから。」
 
 「・・・・!」

 全身が強張る。自分の愛する女に言われる嬉々とした感激。だが同時に、大切な女に娼婦の真似事のような卑猥な戯をさせるなど有り得ない、と言う葛藤。

 「あ、っと・・・・その、だな。」

 「やっぱり、イヤだった・・・?」

 「違う! そうじゃない、して貰いたい! ・・・あ、いや、あ・あ~っと、その、だな。」

 俺は女に慣れていないのだ! と叫んで寝具をひっくり返したい程だ。

 幾らコイツと何度も夜を共にしたと言っても、所詮俺はこの女しか知らぬし、大体が女となど、ロクに話もした事が無いのだ。予想外の言動には、どうしていいか判らなくなってしまう。
 
 全くこれではその辺りの小娘と変わらない。頭に血が上って失った冷静さを戻せない。
 そうやってあたふたしている俺の頬を両手で包み、関羽がニッコリ笑う。そして優しく唇を重ねて来た。

 「・・・関羽・・・。」

 「夏候惇、私一生懸命するから。貴方がどうしてほしいか、教えてね。」
 
 「っぁっ・・・!」

 そう言いながら俺のそこに顔を寄せ、いきなりすっぽりと唇で含むので思わず声を洩らしてしまった。
 理性や戸惑い。相反する感情がごちゃ混ぜになってうねる。やめさせなければと思う。なのに意思と反し、彼女を振り払う為の指すら伸ばせない。

 「よせ・・・ダメだ。」

 そう言いながら、自分の体の力は抜けていく。益々大きくなる快感に呑まれていく。
 唇で扱かれながら、舌をチロチロと動かされる。何度も何度も先端のくびれを舌全体で撫で上げられ、俺は思わずコイツの頭を抑えつけた。

 「ぁ・・・待て、待て! 今動かすなっ・・・。」

 「んんん!」

 下肢に力を込め必至で耐える。
 こんな僅かな愛撫でイってしまったら自己嫌悪に陥りそうだ。口一杯に俺のモノを咥えたまま頭を押さえ込まれて苦しいだろうが、今はそれよりも俺の名誉の保守が先だ。

 取り敢えず落ち着き、関羽の口から今にも破裂せんばかりに猛ったモノを抜いてやる。

 「気持ち良かった? 夏候と・・・キャっ。」

 もう口を利く余裕も残っていなかった。
 さっさとコイツの中に入って貪り切らないと、自分の意志と関係無い時に射精してしまう。この女を抱き締めて、この女の中で果てたいのだ。

 「んんっ、はっ・・・あああああん!!」
 
 襲いかかるように組み敷いて捩じ込んだからか、心なしかコイツが逃げ腰な気がする。
 
 逃がさない。どこもかしこも喰い散らかしてやる。今夜俺が食べ終わっても誰も手が出せないように、コイツの全身至る部分に、俺の食い跡を意地汚く刻みつけたい。

 「ああっ、ああん、ダメぇはげ、しっ・・・ああん!」

 「っ、っく・・・出すぞ。」

 「あんっダメ、中はダメ、今日はダメなのっ、あ、あああ。」

 「何がだっ、知るか・・・!」

 駄目だとか躊躇している言葉に腹が立って、最奥に届く様にコイツの腰をぐっと掴み注ぎ込んでやる。生意気な女はこんな風に、俺の下で啼いている時に強引に判らせるしかないのだ。

 出し終えて力が抜け、関羽に倒れ込む。
 コイツも、力の入らない体で横たわっていた。柔らかい胸が心地いい。汗ばんだ肌から甘い香りがする。
 
 俺が愛してやると、コイツの体から妙に甘ったるい香りがする気がしてならない。それが更に俺をおかしくさせるのだが、当の本人は気付いているのだろうか。虚ろな頭でぼんやり思う。

 「痛っ!」

 いきなり頭をはたかれた。

 「バカ! 夏候惇のバカ、バカバカ! ちゃんと数えてるのに! 今日は、今日は中で出したりしたら・・・バカああ!」

 「叩くな、イテっ。よせ、やめろって・・・悪かった、俺が悪かったから謝る!」

 組み敷いていた時は強引に出来るのに、どうもやっぱり普段は俺が弱いような気がする。
 今だって、起き上がって頭といわず胸といわずポカポカと叩き捲るから、つい謝ってしまった。

 「どうするのよ、こんな、計画もなしに子供なんて出来ちゃったりしたら・・・。」

 口を尖らせて俯く。またそれも可愛い。
 ああ、こんな風に思う俺は本当に、骨の髄までコイツに毒されているのだ。

 子供が出来れば、それこそお前は一生俺のモノなのだろうと言い掛けて、寸でで止める。こういう言い方は、惚れてる弱みに付け込んでいるようにも取れてある意味卑怯だし、男らしく無く、どこか後ろ向きな気がしたからだ。

 「子供なぞ授かり物だ。意図せずとも出来た時が、俺とお前にとって子育てを始めるのに適した時。という事だろう。」

 「すぐそういう言い方・・・。」

 「なんだ。このように言う俺が嫌いか?」

 ついからかいたくなって、意地悪な質問をしてみる。
 いつもいつも、俺の方が惚れてるようで癪に触るから。

 関羽は少しだけ悔しそうな瞳を一瞬空へそらす。だがすぐ俺の首に抱きついてきた。

 「大好き。大好きに決まってる。夏候惇と、一生添い遂げたいの。」

 胸が一杯になり何も言えなくて、強く強く抱き締める。
 俺の半身。何があろうとも絶対に離さない。死ぬも生きるも共に。これからもずっと。



 



                          fin






 
 

 

 
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趙雲SS

 

 昼下がりの閨 


 
 「趙雲、ダメだってば・・・!」

 「何故だ。ここにはお前と俺の2人しか居ないぞ。何を遠慮することがある。構うことはない。」

 「構うわよ、まだ昼間よ! こんなに明るいのに・・・!」

 「まだそんな事を言っているのか・・・。俺達はもう何度も気持ちを確かめ合った仲。何の問題も無いではないか。お前の美しい姿を見たいのだ。何故、そんな些細な願いをきいてくれぬのだ。」

 「もう・・・!」

 一体どれほど同じ台詞を繰り返したのか。
 趙雲も関羽も、寝台の上で向かい合わせに座ったまま小競り合いをしている。

 しかし流石に趙雲が業を煮やし、関羽を押さえつけ強引に押し倒し、そのまま頭を動けぬように押さえて唇に吸い付いた。

 「んんっ・・・。」

 唇を割られて舌を入れられる。同時にやわやわと胸を揉まれる。そうなってしまったら関羽の腕など、自分の体をかろうじて支えるだけの力しか入らなくなってしまう。趙雲の望む通りの格好で繋がらされた体を、彼が満足するまで、必死で受け止める為の力だけしか機能しなくなってしまうのだ。

 「こんなに明るいところで脱がすと、何やら普段とは違う興奮があるな・・・。」

 「バカ!」

 拗ねて顔を背ける関羽の頬にキスをする。

 「真っ赤になっているな。可愛いぞ。」

 「もうっ・・・! どうしてそういうこと言うの・・・。」

 (本当にこの人は、一体どこまで私に恥ずかしい思いをさせるのかしら・・・。)

 関羽は体中赤くなって縮こまる。嬉しいのに恥ずかしい。そのこそばゆさに、ぎゅっと目を瞑る。その間にも、趙雲は衣服を取り除いていく。残り少ない身を覆う布を脱がされまいと手で抑えるが、趙雲の望みに応えたい気持ちが、その手に力を入れさせない。

 まだ昼過ぎの明るい部屋で裸にされ、趙雲に見つめられ、関羽の頭は真っ白になる。
 顔から火が出るほど恥ずかしいというのに、趙雲には理解して貰えない。無意識に乳房を覆い隠した両手を制される。

 「ダメだ。見せてくれ。こうやって明るい所で、じっくりとお前の姿を見たかったんだ。」

 「!・・・お願い、も、もういいでしょ・・・! 恥ずかしいの。」

 「ん? 今からする事があるというのに、もういいかと言われてもな。このまま、お前のこの綺麗な体に俺の跡をつけたい。大人しく、このまま居ろ・・・ちゅ。」

 「あっ。」

 肌に痛みが載る。一瞬だけ、チクっとするような痛み。

 「・・・っ、すまん、止められん。」

 急いたようにそれだけ言うと、趙雲は徐に関羽の脚を抱え上げた。

 「あっ、いやぁ!」

 そのまま関羽の脚の間に顔を埋め、舌で襞を開き内側をなぞる。既にとろりと流れる女としての悦びの蜜を指先に絡め、入口の上の敏感な芽を触る。

 「あああ、だめえっ、そこだめえっ。」

 「ん、そうか。なら、こうしようか。」

 指先を舌に変える。刺激を与える事をやめてほしいという意味で発した言葉を判っているのか否か、趙雲の舌は、充血して膨れた花芽を転がし続ける。

 「ひあああ、あああっ、あああ。あ、あ、あ、ああああああっ。」

 舐めながら膣に指を入れられ中を擦られ、関羽は軽く達してしまった。太腿から力が抜ける。趙雲がそれに気付く。

 「なんだ、もうイってしまったのか。そんなにココは気持ちイイのだな。ではもっと舐めてやろう。」

 「ひっ、い、いや。」

 咄嗟に脚を閉じた関羽を見て、趙雲は困った顔をする。

 「お前はどうしてそう恥ずかしがってばかりいるのだ。俺はお前と、全て解り合いながら、心行くまで愛し合いたいのだ。そんな、目を瞑って顔を背けないでくれ。俺を見てくれ。」

 「だって、だって、恥ずかしいもの・・・!」

 横を向いて顔を隠す。趙雲の大らかさは、こうやって睦合う場で時に酷だ。女という生き物特有の羞恥心に全く鈍感なのだ。

 「こっちを向いてくれ・・・。」

 関羽の顔に自身の顔を寄せ、唇の端を舐める。ぴくんと震えた肩を彼は見逃さない。結局頭を持たれ、趙雲と向かい合わせにされる。

 「俺の唇の感触が、良いのだろう・・・・? さ、こっちを向くんだ。」

 「趙雲は、ずるいわ・・・。」

 「ずるい? なぜだ。」

 「・・・わ、私ばっかりが、恥ずかしいんだもの・・・。趙雲は、こうしていても、ちっともドキドキしてなくて落ち着いているみたい・・。私だけが、こんな、どうしたらいいか判らない位、恥ずかしくてどきどきして・・・。」

 「言っておくが、お前とこんな事をしていてドキドキしてないなど、無いぞ。」

 「その言い方が、もう既に落ち着いちゃってるじゃないの・・・きゃっ。」

 「傍目に見える部分だけでも落ち着かせなければ、どんなヒドい事をお前にしてしまうか判らないだろう。」

 「・・・・ヒドい、コト・・・ってどんなこと?」

 「知りたいか?」

 真顔の趙雲に、関羽の心臓が揺れたようになる。
 
 正直な気持ちを言えば知りたいと思って関羽は黙った。趙雲が言う、「ヒドいコト」というものが、一瞬では想像つかなかったからだ。
 
 そしてすぐ自分の鈍さを後悔し、真顔のまま関羽を見詰める趙雲の肩を押した。

 「・・・いいえ、知らなくていいわ!」

 だが趙雲の体は少しも揺れなかった。
  
 「もう遅い。」

 その据えられた目が、肉食獣のようだと関羽は思った。

 「ああんっ。」
 
 ぐいっと腰ごと掴まれ引き寄せられた。あっという間に趙雲の固いモノを埋められる。
 
 いつもなら最初だけでも優しくゆっくりと動いてくれる趙雲に、尻ごと浮かされ突き入れられる。

 乱暴な揺さぶりに関羽は翻弄された。顔を抑えられ、舌を強く吸われて関羽は呻く。唇で舌を挟まれて吸い上げられ声にもならない。唾液を流し込まれ口内隈なく蹂躙され、その間も止まぬ力任せの押し込むような挿送で、関羽の頭は完全に真っ白になっていた。

 やっと口を開放され、物も言わず自分を激しく攻め立てる趙雲に、関羽はすすり啼く。

 「ああ、も、許してぇ・・・ダメ、壊れちゃ・・・。」

 絶え絶えになり懇願する声。
 そして、普段の優しい彼とは思えぬ返答。

 「許してほしいのか? だが、ダメだな。お前が俺を追い立てたのだろう。お前を大切にしようと必死で堪えてる俺に、お前が焚き付けたのだろう・・・!」

 「ああああっ。」

 体を横向きにされ、背面から挿入された。
 さっきのように、真上から体重を利用して落とし込まれるような衝撃こそ無いが、中の壁を擦りあげる動きがハッキリと伝わってくる。上半身を後ろに捻らされ、背後の趙雲が胸に被り付く。同時に、密壷すぐ上の芽を指でくりっと軽く潰された。

 「ひぃあああああああああっ。」

 一度最奥まで入ったものが、ずるずるっと出切らない寸前まで高速で引き摺られたその感触と、一番敏感な部分を指で捏ねられたのが同時だったから強烈な快感だ。
 ぷしゃぁっと音を立てて、関羽の膣から水が吹き出る。

 「ああっ、イヤぁああ、イヤあっ!」

 強烈な羞恥心でパニックになり、離れようとする関羽を趙雲の腕がしかと捕まえる。

 「なんだ、お漏らしするほど良かったのか・・・? こんなに体を痙攣させて、本当に可愛い女だ、お前は。俺とだから、これ程に感じてくれるのだろう・・・。」

 「いやぁ見ないで! 見ないでっ、ダメええ!」
 
 「はは、見ないで。などと言われたら、逆に見たい気持ちが抑えきれないだろう。ほら、見せてみろ。」

 あろう事か、趙雲は自分のものを関羽から引き抜くと彼女の体の上にどっかりと乗り、関羽を動けなくしてしまった。しかも、関羽の顔上に自分の、まだ彼女の溢れさせた蜜でぬらぬらと光るそれが来るように体勢を変えて。

 「・・・ああ、これは凄いな。だらだらに溢れて、太腿や尻まで濡れているではないか・・・。お前は思いの外、淫乱だったということか。」

 「あっ、ちが・・・いや、見ないでお願い! もう恥ずかしいの、お願い!」

 必死の関羽の声を、趙雲は聞き入れない。
 返事もせず、彼女が蜜を溢れさせている部分に口をつけ、それを啜る。

 「いやあああ!」

 耐え切れず起き上がろうとするが、分散された趙雲の体重がそれをさせない。第一、下肢が蕩けて消えるのではと不安になるほどの快感だ。力など入らない。恥ずかしさで、脳がまともな動きを神経に命令出来ない。

 「そう嫌がられると、さすがに少々悲しいぞ。さ、これをお前の口で愛してくれ。」

 「ん~!!!」

 趙雲のものを口で愛するのは初めてではない。既に何度もしている。
 だが、こんな彼は知らない。 

 彼がねだるのはいつも、関羽の体をたっぷりと潤してからだ。それも毎回要求されるなど無い。関羽の様子を見ながら、自分も少ししてほしいと遠慮がちに切り出してきた。している最中は、ずっと頭を撫でてくれている。

 こんな、上から押さえつけ、有無を言わさず口へ押し込み自分の快楽を求めるだけのような動きをする彼など知らない。関羽は今喉の奥まで趙雲の大きなモノを入れ込まれ、息すら苦しくてならない。

 暫くそうして体を交差させ合っていた。
 嫌だろうが恥ずかしかろうが、愛する男としていると、結局は快楽に溶けてしまう。関羽はそう思いながら、相変わらず息苦しく趙雲を愛撫していた。前置きもなく趙雲が腰を上げ、口が楽になる。

 ほっとしたのも束の間、趙雲に腰の下辺りを掴まれ摺られ、うつ伏せにさせられる。尻を持ち上げられ、彼の愛撫でどろどろに蕩け切った秘部に太い杭を穿たれた。

「んぁあああああああああああ。」

 下腹が全て奪われたような衝撃に思わず悲鳴のような声が出る。苦痛と紙一重だと関羽は思う。快楽も過ぎれば拷問だ。
 
 肌のぶつかると音と、粘膜が水を染み出しながら擦れる音を聴いていた関羽の耳も、終いには何も聴こえなくなった。普段寝ている布団に顔を埋め、自身の頭の中に反響してるような声だけが、最後に聴こえたと認識した音だった。

 関羽が次に音を取り戻したのは、趙雲と繋がった部分に、彼の放った熱いものが拡がり染みていると悦に入っている時だった。

 「・・・垂れてきてる・・・いやらしい眺めだな・・。」

 趙雲の掠れた声が耳に届いた。

 「あ、やぁっ・・・。」

 見られている。一瞬で体がかっとなり、閉じようとした脚を抑えられた。

 「こぼしてはだめだろう。」

 そう言って趙雲は、関羽のそこから垂れる白濁の体液を、中へ戻すように指を入れる。だが量が多いのか、たらたらと止め処なくこぼれてくるので、とうとう趙雲は3本の指で一気に掬うようにして、その指をそのまま関羽の口に差し入れた。

 「んん!」

 とろりと、口の中に入り込む超雲の体液。

 「きれいに舐めてくれよ。下の口で飲み切れないなら、上の口で・・・。」

 そう言って、関羽の舌を指で弄ぶ。それにすら感じて、まるで彼の固い杭にしたように舌を指に這わせながら切ない息を吐く彼女に、趙雲はまた馬乗りになった。



 
 
「頼むから、機嫌を直してくれ。」

 翌日。
 あれから夜まで散々趙雲に甚振られ続け、とうとうそのまま眠ってしまった関羽は、起きてからまともに趙雲と口を利かなかった。

 だからといって趙雲の見当は外れていた。関羽は機嫌を直すような感情を持っているわけではなく、ただただ恥ずかしさで趙雲の顔がまともに見られないだけなのだが、彼には怒っているように見えるらしかった。

 「・・・怒ってないよ。」

 「では、どうして口を利いてくれないんだ。さっきから俺の顔を見ようともしないじゃないか。」

 「だって・・・。」

 肩を掴まれ、顔を覗きこまれる。
 誠実さが際立つ彼の目が、関羽の瞳を捉える。俯くと、顔を上げさせられる。

 「は、恥ずかしいの! もうっ、どうして解ってくれないの!?」

 趙雲は、きょとんとして動きを止めた。
 そして、何やら溜息をついて体の力を抜く。

 「・・・・はぁ・・・。女性の”恥ずかしい”というのは、本当にいつでも出張ってくる感情なのだな・・・。」
 
 「え?」

 関羽は趙雲を見る。
 趙雲は、困ったように笑った。

 「俺には、いつでも、どんなお前でも、可愛く見えて仕方ないのだが、どうやらお前にとっては、何かが恥ずかしいらしい。昨夜は悪かった。つい暴走してしまった。これから、あんなことはしないと約束するよ。」

 「趙雲・・・。」

 「だから。」

 真顔になって趙雲は続ける。
 
 「お前も、少しだけ慣れてくれ。恥ずかしがるお前も可愛いのだが、やはり・・・その。あまりイヤイヤと連発されると、俺は嫌われているのだろうかと・・・不安になるのだ。」

 「嫌われてるなんて・・・そんな、ありえないわ。私が趙雲を嫌いなんて、そんなこと、絶対ありえない。」

 自分の肩を掴む手を握り、関羽が趙雲に訴える。
 趙雲はふっと微笑み、関羽を優しく抱きしめた。

 「・・・・そうだな・・・。ありえないな。だが、好きだからこそ、そんな不安も湧いて出るのだ。愛している。お前だけを。俺だって、お前を愛するときはいつでもいっぱいいっぱいだ。落ち着いてなどいない。それだけ愛しているのだ、心から・・・。」

 「趙雲・・・私もよ・・・。私も、貴方だけを愛してる。」

 愛しているから、応えたい。今日の夜は、頑張って少しだけ大胆に振舞ってみよう。

 趙雲の腕の中で、一人顔を赤らめ、関羽はそんなことを想っていた。




                    


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曹操SS

 
 月 夜 

 

 ゆっくりと、怒ったような目を向けられた。

 長椅子で隣から間合いを詰められて、後ずさろうにも後ろが無い。

 「曹操、待って・・・!」

 「待てんな。答えて貰おう。夏候惇と何をしていた?」

 「何もしてない、本当よ。」

 「ほぅ・・・? あの夏候惇が、お前に菓子をくれてやるなど、どういう天変地異の前触れかと思えるがな。」

 「お菓子を貰っただけじゃない!」

 思わず張り上げた声に、曹操は顔を曇らせる。

 「私は見ていたのだぞ。お前と夏候惇が、今のお前と私ほどの距離で笑い合っていたのをな。それを、それだけ、などと言うのか、お前は・・・。」

 ああもう。どうしてこの人は普段の冷静な策士の顔を、私の前ではすっかり投げ捨ててしまうのだろうか。
 確かにそんな彼の一面が嬉しい。でも、どうにも心配性で、正直扱いに困る時がある。

 誰もがとっくに寝静まっているだろうこんな夜中に、どうして私はこんな目にあっているのか。

 彼は、今日は1日中仕事が詰まっていたようだった。
 お茶を出そうと部屋を覗いたら、あまりに忙しそうで本当にお茶を置いてさっさと出てきてしまったほどだ。だから、寝しなにいきなり尋ねて来た時は驚いた。

 しかも、あれほど忙しそうにしていたのに、いつ部屋を出たのだろう。
 確かに、夏候惇から、女性に菓子を贈られて困っているのでお前が食べろ。と、強引に焼き菓子を握らされたのは曹操の部屋のすぐ近くだった。
 
 それにしても、いつの間に見られていたのか・・・。思い返せば、そろそろお茶を飲んだだろうかと、湯呑みを引き取ろうと曹操を訪ねようとした時だった。私がお茶を出した事で、仕事をする気を削がれて外にでも出たのだろうか。

 そう思うと、そんな忙しい最中の休憩で、他の男性と仲良さげにしてると思われても仕方ないような場面を見せた事は配慮が足りなかったかもしれない。
 哀しそうに黙って目を伏せる彼が、帰る場所を失くした子犬のようで、私はそっと抱き締める。

 「曹操、本当に何も無かったのよ。夏候惇はね、どこかの女の人が、会うなり無理矢理お菓子を押し付けて行ったって困ってたの。それに、人からおすそ分けを頂いたら、笑顔でお礼を言うのは当たり前だと思うの。」

 出来るだけ刺激しないように、小さな子供に言い聞かせるように言葉を選ぶ。
 
 乱世の奸雄。
 この大陸でそんな仇名を付けられるような彼が、実はこんなにも精神的に脆い部分を持っている。それを支えるのは私の運命であり使命。そう思っている。

 「本当に、夏候惇はお前に菓子を渡しただけなのだな・・・。その菓子は、夏候惇を慕っている女が無理矢理夏候惇に押し付けた物なのだな。夏候惇が、お前に渡す為に用意した物では無いのだな。」

 「そうよ。」

 「そうか・・・。」

 納得してるのかどうか微妙な息を吐く。でも、強張っていた肩の力が少し抜けたようにも感じられた。

 「お前は、決して私の元からいなくなってはならない。何があっても私の傍を離れるな。私の覇道の行く末の最後までを、必ず見続けるのだ。約束してくれるな?」

 「・・・うん、大丈夫よ曹操。貴方の傍を離れたりしないわ。約束する。」

 「関羽・・・!」

 曹操の大きな体が私の体を抱え込む。全く身動きが取れない。
 抱きしめられていた体が、曹操によって横抱きにされ、寝台へ寝かされる。覆い被さってくる彼。

 「曹操っ・・・。」
 
 他意は無かった。反射的に、上から迫る彼の肩を抑えてしまっただけだった。
 だけど彼にとって、それはこの上ない拒絶に取れたようだった。

 「どうして拒む?」

 「ちがっ・・・ビックリして反射的に手が出たのよ。もう夜中だし寝ないと、曹操こそ、明日の仕事に響くから心配してるの。それだけよ。拒んでなんかいないわ。」

 曹操の目の暗さが変わる。こういう目をしている時の彼は、私を手に入れる為に策を巡らせている時だ。奸雄である頭脳の明晰さで、自身の渇望の満ちを成そうとしている目。

 「・・・そうか。」

 そう言うと、彼は私の上から少し身を引き静かに言った。

 「拒んで無いと言うのなら、夏候惇と何もないと言うのなら、私を求められる筈だな。」

 「え。」

 「私を誘って見せてくれ。ほら、自分で脱いで。」

 「え、ええ? ちょ、だからもう寝たいんだってば・・・!」

 「・・・・駄目、なのか・・・?」

 (ああ、またそんなズルい目をする・・・!)

 時折見せるいつもの彼の目に、どうしても弱い。私は意を決して脱いだ。でも恥ずかしくて、胸を隠して背中を丸めてしまったけれど。それでも脱いだ。

 だが彼は、それで満足してくれなかった。

 
 「ああ、綺麗だ。お前は本当に綺麗だな・・・。さ、私を求めて見せてくれ。」

 「?」

 「お前が、私に触れられずとも、自分の意思で私を迎え入れる準備が出来るほど私を思っていてくれるのだと、それを実感したいのだ。だから、いつも私が居ない夜は、どうしているのか見せてほしい。」

 「え、な、な・・・っ。そ、そんな、曹操が居ないからって、何もしてないわ! 普通に寝てるわ。」

 「なんだ、お前は私が居なくて寂しい夜はないのか? 私が戦場に出ている夜も多々あるだろう。私なぞ、お前に会えない日は、この世の終わりのような気さえするというのに・・・。」

 「曹操・・・・・。」

 私の前でうなだれる。この彼に弱い。本当に弱い。そんな私は愚かな女だろうか。
 だが彼は、驚きのあまり黙っている私の考えをどう読んだのか、いきなり両腕を掴んで、自分の帯で頭上に結び付けてしまった。

 「ええ? なんで? なんで縛るの? やだ曹操、解いて!」

 「ん? なんで、とは・・・ふっ・・・、おかしなコトを言うな、お前は。」

 意地の悪い笑み。嫌な予感がする。

 「今、お前に腕は必要ないだろう。お前は、今私が目の前に居るから、私に全て任せてくれるという事なのだろう。ああ、それでいい。折角私が居るのだ。自分で準備をする必要は無いな。・・・まぁ興味はあったが、それは又の機会にとっておこう。」

 「ムチャクチャだわ!」

 最近の曹操はいつもこうだ。
 駄々をこねる子供のような屁理屈で、私を困らせ捩じ伏せる。

 「何がだ? 元はと言えば、お前が夏候惇と顔を寄せ合って楽しげに話などしているからだろう。私の心を乱した責任は取って貰おう。」

 (この人はほんっとにもう・・・!)

 だけど、言い返せない。
 そんな曹操が好きで一緒に居るのだから。

 彼の指が、首筋から徐々に下がり肌をなぞってゆく。彼は今きっと楽しんでいる。私がどんな反応を見せるかを待っているのだ。恥ずかしくて怖い。きっと彼の望み通りの反応を示してしまう自分が恨めしい。

 胸の上で止った指が、そのまま既に固く勃ち上がっている天辺を転がす。
 その行為で、彼を受け入れる部分の奥がきゅんと締まる。これだけ彼を覚えさせられているのに、まだ知らない先があると思える。それが怖い。

 「どこに触れてほしい? お前の命の通りにしよう。私はお前に悦んで貰いたいのだからな。」

 (嘘つき・・・!)
 
 楽しんでいるだけなのに、この傲慢な言い草と来たらない。
 それが証拠に、薄ら笑いを浮かべて人の体を撫で回している。敏感な場所を敢えて避けて、私の口を割らせるのを目的にしている。

 「何も言わぬのなら、私の好きにさせて貰うぞ。まぁ想像するのも容易いが、どうせもう濡れているのだろう。面倒な手間は抜きにして・・・ココにさっさと入れて掻き回す方が望みかな。」

 そう言い、下半身に指を当てる。
 曹操の指が柔らかい割れ目を拡げ入口を軽く擦った時、くちゅりと音がした。

 「あっ・・・!」

 堪らなく恥ずかしい。あんな風に少し触れられただけでこんな音を立てる私の体を、曹操の前に晒している現実が恥ずかしい。

 「そんなに期待していたのか、眠いと言いながら・・・くくっ・・・。」

 「ちがう・・・。」

 喉の奥で含むように笑う曹操が憎らしくて反論する。でも強い反論が出来ない。出来るわけがない。どうしようもない理由を彼の目に見せている。

 くぷっと、指が中に入る。

 「ああん。」

 「もうそんな甘い声を出して・・・。ああ、さっきの私の言う事を聞いているという訳か・・・。私を求めているのだな。よしよし、可愛いお前の望みだ。」

 抵抗しようにも腕が動かせない。動かそうとするとぎりっと喰い込む布が解けない。それに興奮してしまう自分を振り切りたくて、ぎゅっと目を閉じる。
 
 唇を重ねられた。
 舌の先を舌と唇でくすぐられ、下腹の中心から繋がる体中の神経路が麻痺しそうになる。気持ちがいい。

 好きな男にされる口づけは痺れ薬だ。何もかも、思考すら奪う。判断力さえ、善悪の区別さえ奪って行く。これが堕ちるという現象だと、曹操に愛されて知った。

 「ほら、入るぞ・・・。」

 「んぁああああああんっ!」

 あまり慣らさずいきなり太いモノを捩じ込まれて、体が悲鳴を上げる。
 それでも潤っていただけあって、待っていたとばかりに彼を締めつけた。

 「っ・・・お、まえ・・・いきなり・・・そんなに欲しかったのか・・・素直に言えば、昼間でもこうしてやったというのに・・・。」

 息を荒げる彼の色気に指先まで濡れた気になる。
 彼のかたちや大きさを中で貪欲に感じ取ろうとする抑えられない本能に翻弄される。

 「どうだ、嬉しいか。入れてすぐ締めつけるほど、私に抱かれたかったのだろう・・・? ここも、こんなに固く尖らせて・・んっ・・・。」

 「ふぁああああ。」

 乳首に吸いつかれ、体がのけ反った。
 乳房全体が張ったように興奮し、先端など固く勃ち上がって痛いくらいだった。そこに吸いつかれたせいで、結合部は余計水音が大きくなった。

 私の躯をがっしりと掴み、曹操が腰を打ちつけるように動く。

 今日の彼は、最初から目的が決まっているといわんばかりの勢いで動いた。

 その激しさで乳房が揺すれる。刺さる視線に震える。彼の視姦で体中にゾクゾクと得体の知れない甘い何かが走り抜ける。大きくて長いそれが子宮の入り口をガツガツと穿ち、痛みなのか快感なのか最早解らない。

 相手の良い場所など探す気は更々無い自分勝手な挿送。欲しい―――――――― それだけで襲いかかる純粋な雄としての獰猛の衣を纏い、私を犯す彼。
 そして、それを嬉しいと思う愚かな女に成り下がる。選ばれて壊される被虐に酔う、悲劇のお姫様気取りの享楽に溺れる私。お互い様だ。

 愛してる。愛してる。愛してる。
 それだけを心中で唱えながら、絡み合う至福に酔っている。
 
 唇も歯列も嘗め回され、どこにも逃げ場の無い中で、彼のものが一際大きくなったのを感じた。


 「中に出すぞ・・・。」

 「はぁん、だ、だめぇっ・・・!」

 「ふ・・・最初から締めつけておいて何を・・・孕め、私の子を。」

 縛られた手首をぐっと片手で抑えつけられ、反論する口を塞がれた。
 
 腰をビクビクと震えさせ、曹操が私の体内に熱い体液を迸らせる。
 彼が体を離した時に、栓を失い溢れ出たそれにすら気を向けられない程長い事揺すられていた私は、そのまますっと眠りに落ちた。



 
 
 翌日の晩。

 今夜の月もまた綺麗だと思い、部屋の窓から夜空を見上げていた。
 今日は昼間、夏候惇と夏候淵と一緒に、剣の練習をしていた。途中で曹操が通りがかったが、特に何も言わなかった。

 だから多分、彼は今日もこの部屋へ来るだろう。

 子供のように拗ねた目で、どうして時間があるのなら、自分の部屋に来なかったのだと。なぜ別の男の相手などしていたのだと。

 繰り返される夜の伽。 
 彼は拗ねて、甘える。甘えるとは何かを知らなかった彼が、甘えられる方法を見つけた。
 
 なぜ、どうしてと子供に還って問い拗ねるそれは、母の膝に乗る幼子の普遍のようだ。 
 彼の持っていなかった何かを持たせてあげられるよう、思う存分甘えられるように、今夜も優しく彼を抱き締める。

 そして、拗ねて甘えて、通らない理屈と理由を並べ、強引に男の望みを満たそうとする彼に応える。
 彼の望みをこの腹の中で成そう。
 
 嗚呼、私は彼の言うとおり、彼の居ない夜も彼を想わずにいられない道を選ぼうとしているのだ。彼の血を継ぐ者を慈しむ道を。

 ほら、足音がする。
 今日は何と言って私に難癖をつける気なのだろう。そんな彼が愛おしい。月が綺麗。



 

                     


                               fin







 

 
 

 
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みるくあずき2

Author:みるくあずき2
成人。
主婦。母。妻。嫁。娘。事務員。など。

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http://ameblo.jp/milk15azuki
にて、乙女ゲームレビュー(感想・攻略? 雄叫び、乙女向けCDも愛聴)を書き綴っております。

乙女ゲ歴というかゲーム歴4年。
妻となり母となって大分経ってから見つけた趣味なので、遅咲きです。
遅咲きの狂い咲きってヤツですね。

本家ブログは只今リアル絶賛多忙中の為に気紛れゆるゆる更新です。コチラは元々気の向くままに進めています。

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宜しくお願い致します。

只今うたプリだと トキ春 嶺春 蘭春 音春を筆頭にカミュ春や翔春、真春、レン春もございます。R18、オールNLとなりますので宜しくお願い致します。

だけど最近プリンスよりも先輩とかヘヴンズが好きだったり・・・。

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